「ネギま!」でおなじみ漫画家、赤松健先生が絶版状態のマンガをネットで無料配信し広告運営費を作者に還付するJコミという会社&システムを立ち上げ、まずは自作品の「ラブひな」を公開することになりました。
個人的にはうれしいシステムですし、確かに出版社から手が離れ、出版物としての商品価値がなくなって死蔵状態の原稿であれば、作者側にきちんとお金が入る新しいシステムは読者、出版社、作者が正規の方法で利益を得られる、という。
もっとも、絶版である理由は「すでに商品として売れなくなっている」ものであることが大半なので、実際どれだけの宣伝効果と利用料があるのか、広告主としても本当に効果があるのかはまだ未知数ですが、手に入らない過去の作品を気軽に読めるということが可能であれば、マンガ好きとしてはありがたい話です。
最近は出版不況ということで各社もネット出版事業に乗り出していますが、こういった昔のものを再出版という場合、もしかしたら一円でも消費者から取ろうとすると急に反感を買うのかもしれません。
ネットユーザーにとってデータに金を払うというのがいかに苦痛であるか、しかし、それをどこかで乗り越えないと組織としての運営が出来ない、夢があるようで大変難しい世界なんでしょうな。広告費で運営費を賄う、といっても、その効果がなければどんな広告の意味がありませんし。
ただ、最も評価したい点は「喧嘩をしない改革もある」ということ。どうしてもこの手の話は既得権者との対立、という事が起きてしまいますが、正攻法でこういうこともできるんだと。
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