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私は現在、コンシューマゲーム開発をしていますが、そんな私がいわゆるソーシャルゲームとか携帯課金ゲームを否定しない理由はたった一つ。
「過去にこの業界、新しいゲームが出る度に必ず「こんなのゲームじゃない」と否定されてきた」歴史があるからです。 わかりやすい例だとDSで出た「脳トレ」とか。アレも出た当時「こんなのゲームじゃない、こういう物が売れるのはけしからん!」と。しかし、アレを遊んでみるとわかりますが実にしっかりしたゲームです。というか、今までにない面白さが確かにあります。 他にもチュンソフトのサウンドノベル。あれも当初は「テレビで文字を読ませて選択肢を選ぶだけなんて手抜きなもの、こんなのゲームじゃない」と、本当にそういう意見があったんです。でも、今やちゃんとしたジャンルになってますね? この他にもこれまでにない、新しいゲームのジャンルが出る度に「こんなのゲームじゃない!」という歴史は過去いくらでもある。 それを翻れば携帯のコンテンツが「こんなのゲームじゃない、こんなものが流行ると業界が堕落する」と否定される理由は無い。むしろ、昔とは考えられない予算と時間をかけたゲームとか、有名ブランドの続編しか売れない、生き残れない市場の方がエンターテイメント業界の硬化を招いていると思ってますので。 別の例を出しましょう。例えば今盛り上がっているモバイルゲームのアイドルマスター。様々な意見が旧来のファンからもありますが、元々アイドルマスターの世界って出発からずっと予想外、掟破りのジャンルじゃありませんでしたか?そもそも、ゲーセンで育成ギャルゲーって出発点からどうかしているジャンルだったはず。その後の展開を見ても、何があってもおかしくありません。 だから個人の好き嫌いはあっても「ゲームはこうあるべし!」という考え方は持たないようにしたい。その方が開発者として、ユーザーとしても楽しいですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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