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最近、過去のゲームをリメイク、あるいはHD化したものが乱発されるようになりましたが。
不況の影響で「安価に出来て確実に収益が出るものを」と、いう思考なのでしょうけど、どうにもこの「安価」っていうのが当てにならないのが開発現場。 なにしろ以前にも書きましたが、互換性のない一世代前のハードからのデータ移植というのは意外と難しい。特にゲームって開発者によって特殊な組み方をハードの特性に合わせてやっていたり、データの仕様書がいい加減なものだったり。 また出入りの激しい業界なのでその頃造った人も残っていない事も多い。その上、予算を安く抑えたいから、という理由で外注に出してしまい、さらに状況が混乱する結果にも。 プログラマーさんがよくおっしゃるのですが他人のソースを解析しながら作るより、自分で作ってしまう方が早いケースが多い、という・・・これはデザイナーにも言えるのですが、当時のデータフォーマットにあわせて抽出し、さらにそれを作り直したり、ブラッシュアップしたり、というのは面倒な割に面白みがない、地味な作業です。 で、よく開発者インタビューで「新作を作るぐらい労力がかかっている」と発言して言いますが、あれはだいたい正しい。けど、その労力のほとんどが「過去のデータの束縛」という、なんとも不毛な苦労で。 ですが、会社側としては「前のデータもあるし、ちゃちゃっと出来るだろ?」という・・・まあ、甘い見積もりで予定を組んで大失敗、ということも。 私の知っている移植ゲームでは当初4ヶ月で移植する予定が、複雑な構造や追加要素やらブラッシュアップやらで結局2年近く!かかってしまったケースも。 当然、採算など取れるわけがないのですが。 それに、ユーザーってそこまでゲームの追体験を今の世代でやりたいものなのですかね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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