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プロのゲーマによる賞金問題で日本のeスポーツの立ち位置が揺れています。
事の発端は2つ、賞金500万円のゲームの大会で優勝した人物が、eスポーツプロ団体に所属していない(本人がプロ団体を懐疑しているため)ことで賞金が10万円(うち、3万円ほどは副賞のテレビの代金で実質6万円)しかもらえなかったこと。しかし、同団体を作った経緯は「プロ化していないと景品法で賞金は一定の上限までしかもらえない」ということであったため、のはずが、法務省の見解では「別にプロじゃなくてももらえるよ」ということで、実質、同団体を作った(加入する)意味がなくなった、にもかかわらず団体に所属しないといけないという矛盾で。 もう一つがスマホのゲームの優勝者が未成年で、こちらも法律で賞金を全額もらえない、という。 ここからは私の意見。 ゲームというのがいまだにこの国では「子供の遊び」「大の大人がやることじゃない」という認識なんです。たかがゲームだ、と。 確かにゲーム業界の歴史は非常に浅い。ファミコンが誕生してまだ30年ちょっと。しかし、海外ではすでにプロリーグがあり、スポンサーがついてテレビで放送される、1億円プレイヤーがいるなど、大きな規模の興行になっている。日本とはだいぶ温度差がある。 で、これは日本だけではないですが「遊びや趣味であるものでお金を稼いでいる人に対するやっかみ」というのが根底にあると思います。労働は汗水たらし、嫌なことを歯を食いしばって耐えているからお金をもらえる、自分たちの仕事がそうだ、しかし、ゲームなんかで金を稼ぐなんて、と。 そういった嫉妬心が根底にあるのでは、と思うことがあります。 やれ「生活が不安定」とか「いつまで続けられるかわからない」といった批判は、どんな競技であってもプロには宿命です。というか、プロスポーツ選手というのは大会での賞金だけで食べているのはまれで、例えばゴルフのプロなどは指導者としてレッスン料、あるいは日中はスポンサー企業の社員をやって、夕方から練習など、ごく当たり前ですから。むしろ「これ一本で食べていける」プロの方が少ないかもしれません。 冒頭の賞金の話に戻りますが、ゲームのプロライセンスというものにどれほどの価値があるのか?それこそ単なる身分証明であれば免許証や保険証などでも十分なわけで。そこをプロ団体に入らないと賞金がもらえないというのはおかしな話。たとえばアマチュア出場も可能なオープン参加型のゴルフ大会(アメリカではよくある)でプロを破ったアマのゴルファーだから賞金はなし、ということにはならないように。 ちなみに、素人でも賞金がもらえるのは一昔前はテレビの一般参加クイズ番組などで立証されてます。ゲームだからダメ、という理由にはならないよなあ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.23 08:28:28
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