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世の中には雑であってもかまわない仕事というのがいくらでもあるんじゃないかと思ったこと。
以前も書きましたが、チェーン店バイキング形式のピザ屋に行った際、調理場が見えるタイプのフロアで、厨房では焼きあがったばかりのピザを若い店員さんが大きな長い包丁でタンタンとリズミカルに放射状にカットをしている。 「へえ、名人芸!」 と思っていたのですが、出てきたピザは全然均等に切られていないw。やたら細いの、逆に幅が広いの。それどころか中心がぶれていてコマ切れになっている部分まで・・・単に仕事が雑なだけであったという。 ・・・ですが、考えたらこういう食べ放題の店で誰がピザの切り方の大きさの均一さを求めるというのか、むしろたくさんいる客を裁くために、注文を手早く出す方が客の要望にかなっている。切り方のクオリティーを求めてはいない。 日本ではこういう、本来どうでもいい、本質的でない部分でのクオリティーで現場が疲弊する、ということがたくさんあるのではないかと。たとえば、トマト農家では収穫したトマトを一度水洗いし、それを一つ一つタオルで磨いて出荷するのが「当たり前になっている」といいます。以前、その様子を映したテレビ番組があったのですが、家族総出で何時間も延々とタオルでトマトをゴシゴシ磨いている。別に高級なトマトじゃない。その辺に売っているトマトの価格。 どうしてこんなことをするかと聞くと「そうしないと農協が引き取ってくれない」と・・・同じようにきゅうりも、ナスも、規格に合わせて1センチでも規格外だとはじかれる。しかし、この作業にかかる人件費は農家持ち。 なんだろう・・・こういう細部のクオリティーを誰が求めるのか、という部分でもあり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.27 07:47:45
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