カテゴリ:カテゴリ未分類
今回のような水害の避難所に汚いホームレスを入れるな、周りの迷惑だ、という言葉に関しては
「だったら優先的にシャワーを浴びさせ、清潔な着るものを無償で提供できるようにするのが先決だろう」 と、思うのだが。というのは水害などの避難所はホームレスでなくともずぶぬれ、埃まみれ、汗まみれで逃げてきた人が大勢集まる場所。普段セレブが膝上まで泥水につかって膨大な雨でずぶぬれ、ようやく避難所に転がり込んだ、なんてのも簡単に想像できる。 だからこそ、最低限の衛生環境を求めるなら誰へだてなく汚れている人から優先的に簡易シャワーを浴びてもらう、着るものを提供する準備をしておかなくてはいけないと。特に地震と違い台風は事前準備期間がある。結局空振りだったね、でもいいから、普段からそういうシステムを作っておくべきなのだろう。 東日本大震災の避難所で印象的な光景がある。被災から一週間、自衛隊の方々が簡易のお風呂を提供したところ、本当に被災者の方々がうれしそうで。そりゃそうだ。着の身着のまま逃げ出してきて一週間、ずっと避難所に生活しているのだから。 上の話に戻るけど、学校の体育館や公民館施設には、災害時にこういった施設(簡易シャワー)や、それが無理であっても汚れたり、濡れている人には清潔な衣服を事前準備して着替えてもらうことをする方が、ホームレス排除によって守ろうとする衛生環境よりよほど建設的だし、少なくとも水害などで避難所に来ている人間はみな、その時点で彼らと同じホームレス状態であることを認識したほうがいい。 たとえば300人収容できる避難所であれば、台風が来る前に濡れた人への下着、靴下、タオルや防寒用のジャージ、簡易洗面道具など一式をまとめたものを一人分ずつパックした災害時の緊急パックとして用意しておき、配布する。だけでも、ずいぶん避難者の生活クオリティーは変わる。 天災が多いことがわかりきっている日本なのだから、戦闘機一機予算を削ってでもこういう準備なら必要な措置だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.19 18:35:52
コメント(0) | コメントを書く |
|