改めてシン・ゴジラとシン・ウルトラマンの違いを考えてみた時、「マニアにはわかる」という部分の出し方で大きく違うのではないかという感想を持ちまして。
シン・ゴジラはゴジラがメインのストーリーというよりゴジラを災害ととらえ、それに対処する人間たちの右往左往がメインの物語であると思います。これは劇場版の一作目に近く、見る側も予備知識がほとんどない状態で見ることができた。マニアがニヤリとするポイントとしては過去の特撮BGMを挿入しているといった程度のマニアックさ。気が付かない人は気にならない程度の匂わせでした。
が、今回のシン・ウルトラマンは「これ、多分何か過去作のオマージュやら引用なんだろうな」という情報がたくさんあって。ですが、私のようなウルトラマンに詳しくない人間にとっては、不快、まではいかないけど立ち入れない苛立たしさがあるような構成で。マニアックな情報を知っていればより楽しめる、というのではなく、わざと説明しないことで見る側にレベル差を付けられたような、そんな感じです。
もっとも、今作が明らかにシン・ゴジラと違うのはシン・ゴジラが第一作をオマージュして作られたのに対して、今作はテレビシリーズで各話完結のお話を3.4本まとめたような構成になっていたこと。そのため起承転結が30分単位でぶった切られている印象であり、全く違う作品と言って構わないと思います。
上の話に戻りますが、「マニアにはわかる」というのは完全に庵野監督が学生時代に撮影した自主製作ウルトラマンと予算や規模、正規の映像かどうかが違うだけの同じなのでしょうw
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最終更新日
2022.05.16 11:02:35
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