ファーマータナカは自慢ではないが、(こう言う場合はたいてい自慢である)、日本バーテンダー協会(NBA)2級の資格を持つ、元プロのバーテンダーである。
しかも、酒道を極めるため、己の体を犠牲にして人の何十倍も利き酒・テイスティングをしてきた。(決して好き好んで飲んでいたわけではない)
ということで、少しお酒の話も書いていこうと思う。
で、トマト農家としては、やっぱりまずトマトジュースを使ったカクテルだろう。
「ブラッデリーマリー」という、有名なカクテルがある。
「血まみれマリー」の意で、イギリス・チューダー王朝時代の女王、メアリー1世に由来しており、彼女はスペイン王朝の血を引いており、かつ熱心なカトリック教徒で、宗教改革を徹底的に弾圧し、処刑された人は300人以上にも上るという。
一般的にはセロリ等の野菜スティックやタバスコ、ウスターソース、食塩、こしょう等を添えてお好みでアレンジという事になっているが、当社のフルーツトマトジュース「森のトマト姫」とミックスすれば、何も足さないでよい。
もちろんトマトジュースを引くとただのウオッカになってしまうが、(当たり前だ)ウオッカを引くと、トマトジュース(+アルファ)が「バージンマリー」というカクテルになるところが、お酒の世界の奥深いところでもあり、ファーマータナカが探求を止められない所以でもある。
ついでにいうと、ウオッカをジンに変えると「ブラディサム」、テキーラに変えると「ストローハット」、ビールに変えると「レッドアイ」、(数年前のフレアバーテンダーのコンクールでの課題カクテルの部で、当社のフルーツトマトジュースが採用されていた事も自慢ではないが付け加えておこう)、アクアヴィットに変えると「デニッシュマリー」、トマトジュースをはまぐりやアサリの入ったスープにすると「ブラッディシーザー」となる。
又、混合の意で飲料に用いられる言葉に、ミックスとブレンドという表現があるが、ミックスは異種混合、ブレンドは、同種混合と考えればよい。(従ってブラッディマリーはミックスとなり、例えばコーヒーやウイスキー同士はブレンドとなる)
通常はレッドアイと同様、迎い酒としてもよく飲まれる。
ファーマータナカも迎え酒としての味を確かめるために、わざわざ何百回も二日酔いをしたみたほどだ。
バーでの差別化メニューとして、ご家庭やパーティ等でぜひ当社のフルーツトマトジュースを味わってほしいものだ。