4月になったというのに、今朝の窓の外は雪化粧だ。
ここしばらく朝夕は寒さが戻った感じだが、それでも季節を伝える草花が山里には溢れており、そのうちの幾つかが部屋に飾ってある。
昨日はこぶしの花が一輪挿してあった。
こぶしはもくれん科もくれん属の花で「辛夷」と書く可憐な花だ。
こぶしの花を見るといつも思い出す歌がある。
笠木透の「私の子供たちへ」という歌だ。高石友也とナターシャセブンも歌っていた。
メッセージ色もあるのだが、それはそれとして、優しい気持ちになれる歌だ。
今までに書き溜めた、世に問えばブレイク間違いなしのストックもゆうに100曲を超えるが、晩年、更に才能に磨きをかけ、こんな歌もたくさん残したいと思うファーマータナカであるが、せこい根性と物欲まみれの心象をどう昇華させるかと、ファーマータナカの才能を発掘できない音楽界の旧態依然とした体質が最大の問題だ。
私の子供たちへ 【作詞・作曲】笠木 透
1.生きている鳥たちが
生きて飛びまわる空を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
コブシの花があるでしょう
2.生きている魚たちが
生きて泳ぎ回る川を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
野原が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
リンドウの花があるでしょう
3.生きている君たちが
生きて走り回る土を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
コブシの花があるでしょう