|
カテゴリ:田舎暮らし
昨日は地区の「お大師様」という祭であった。
実はこのお祭は2年前に復活したものである。様々な行事が廃れていく中で最後の力を振り絞ったというべきか。 例によって、その意味や由来について、あまりきちんと伝えてくれることはない。 ただ、昔は地区にそれぞれお大師様があり、そこの家の方が、この地区では4月と9月に「お接待」と称してお菓子や食べ物を振舞っていたというばかりである。 「何故、何のため?」と思うのはファーマータナカだけなのか。 お大師様とは、日本に密教をもたらした真言宗の開祖弘法大師空海上人の事だ。 お祭の日付は地区によっていろいろ違うそうだが、3月21日と7月21日というのが多いようだ。 何故その日かというと、弘法大師がご入定(にゅうじょう)された日とある。 しからばご入定とは、何ぞや。 ご入定とは、座禅に入ったまま息を収めてその三昧(精神統一)をして永恒ならしめる秘法とある。平たく言えば命日ということであろうか。62才であったといわれる。 では、何故4月と9月かというと、3月と7月はどうも旧暦のようだ。これでだいぶ謎が解けてきた。(3月はお亡くなりになった日だが、7月は何故か判らない。どなたか教えていただければありがたい。) では、「お接待」とは何ぞや。 お接待といえばどうしても四国巡礼が思い浮かぶ。 大師信仰から生まれた風習・行事で、寺社への参拝者に飲食物をふるまうことをこういうが、一般には弘法大師を信仰する人々が、この日に大師の像をまつり、参拝者に菓子やモチ・握り飯などを接待することをいうらしい。 お遍路における「お接待」の本来の意味は、弱者に対する支援であって、言ってみれば助け合いの延長にある「施し」であり、もう一つは、「自分自身の代わりにお大師様にお参りしてほしい」という意味での賽銭の寄託だということだ。 また、苦難の道を歩んで来訪する遍路は弘法大師の化身とも解釈されるため、上の二つの気持ちの混じり合った形として、弘法大師へのお布施として差し出すという意味づけもあるのではということらしい。 しかし現実にはただの酒宴だっといえばそれまでか。 ファーマータナカは例によって会長(=妻)によって途中で強制連行された。 「南無大師遍照金剛・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月22日 07時03分24秒
コメント(0) | コメントを書く |