「ストローハット」は麦藁帽子のこと。
トマトジュースで作る有名なカクテル、「ブラッデー・マリー」のベースのウオッカをテキーラに変えてたものだ。
テキーラは独特の焦げたような香りと、強い甘みがあり、それがトマトジュースに取り込まれて女性でも案外飲みやすいかもしれない。
テキーラは本来ライムとの相性が抜群なのだが、このカクテルの場合に限ってはトマトジュースとの相性を考えてレモンが使われる。
当社のフルーツトマトジュース「森のトマト姫」なら更に美味しく飲める事うけあいだ。
アメリカ人はお酒をトマトジュースで割るのが好きだ。というより、「偉大な文化ある民族に固有の名酒あり」と言われる中で、自国の生んだ固有の酒を持たない国であり、（バーボンウィスキーは、ウィスキーの範疇で、固有の酒とはいえない）、何とか酒文化を作り上げようと考えて、ベースの酒に別の酒や副材料をミックスして、カクテルという文化を編み出したということらしい。
テキーラといえば、原料は竜舌蘭(りゅうぜつらん)といい、サボテンの一種とよくいわれるが別のもので、ヒガンバナ科の常緑草の一種であるアガベアスールという植物。
これを発酵、蒸留させて作った酒で、テキーラ地方で採れた原料をその周辺の地区で蒸留したもののみをテキーラと呼ぶ。
熟成の程度によってホワイトテキーラ（＝テキーラブランコ・熟成なし)、ゴールドテキーラ(テキーラレポサド・二ヶ月以上熟成)オールドテキーラ（＝テキーラアニュホ・一年以上熟成)に分けられる。
テキーラの飲み方としては日本ではショットガンが有名だが、本場メキシコでは「サングリータ」とばれるものを一緒というか、チェイサーとして飲む飲み方がある。
「サングリータ」はこれ又トマトジュースにペッパーソース（タバスコ等）やソースの類をミックスしたもので、このことからもテキーラとトマトジュースの相性のよさをうかがい知る事ができる。
"ググッ"っとくるテキーラとスパイシーなトマトジュースの絶妙なコンビネーションはトマトジュースが嫌いな人でも、結構いけてしまう味だ。
参考文献：「酒の話」（小島武夫） 「リキュール＆スピリッツ通の本」（吉村喜彦）
