以前このブログで紹介した大切なお取引先のひとつである「オステリアラブラ」のオーナーシェフK氏から注文のメールと一緒に、
> 最近、レッドアイをメニューに加えました。
> トマトの濃さで大好評です。
> これから暑くなるにつれて人気の予感です。
とのうれしいたよりが届いた。(勝手に引用ごめんなさい)
「レッド・アイ」はトマトジュースとビールのシンプルなカクテルだが、その相性は抜群だ。
その上、トマトジュースがフルーツトマトジュース「森のトマト姫」なら、上記のように、トマトジュースの美味しさも味わえる格別なカクテルに出来上がる事請合いだ。
「レッド・アイ」はその名の通り、赤い目という意味だが、二日酔いの眼のことを指しているいわれ、事実、迎え酒として飲まれることも多いし、又軽い飲み心地なのでアペリティフ(食前酒)としてもぴったりだ。
トム・クルーズ主演の映画「カクテル」では卵 が割りいれられて、このカクテルを上から見たとき真っ赤な目のように見えるからこの名がついたという説もある。
ドリンクやカクテルにも昨今の健康ブームや低アルコール化の流れがあり、迎え酒カクテルとしてしか飲んでいなかったオールド万年二日酔いヘベレケバーテンダー、ファーマータナカとしては、認識を新たにしなければならない。
続けて
> 田中様は元バーテンダーとのことトマトジュースを使ったカクテル、何かお勧めがあれ ば教えてください。
とあるので、ここに記しておこう。
カクテルレシピのバリエーションの常道として、ベースを変えるというのがある。
以前、トマトジュースのカクテル(その1・・・ブラッディーマリー) でも書いたように、
ウオッカ(ベースのお酒) + トマトジュースのウオッカを変えればそれだけで結構楽しめる。
ウオッカをジンに変えると「ブラディサム」、テキーラに変えると「ストローハット」、アクアヴィットに変えると「デニッシュマリー」、トマトジュースをはまぐりやアサリの入ったスープにすると「ブラッディシーザー」、ベースがないと「バージンマリー」というカクテルになる。
トマトジュースとミックスすることで、かえってベースのお酒の個性や個性の差を知る事ができ、気分や相手等TPOでベースを変えて味わえば、ますますカクテルの世界の魅力が広がるだろう。
一ひねりすれば、例えば「レッド・バード」というカクテルがある。
そのレシピは、ウオッカ + ビール + トマトジュース で、そう、「レッド・アイ」と「ブラッデー・マリー」が合体したようなものだ。
彼女には「レッド・アイ」をチョイスしてあげ、彼は「レッド・バード」なんて、ちょっと粋じゃーあーりませんか。
ついでにトマトジュースを使ったカクテルを列挙しておこう。
各カクテルについては又個々に紹介していければと思う。
アンドティー &T
トマトジュース + クレームドペシェ + ココナッツリキュール
クッキンブル cook'n' bull
ウォッカ + チキンコンソメ + トマトジュース
クッチベハール cooch behar
ペッパーウォッカ + トマトジュース
ゲイシャガール geisha girl
日本酒 + ウォッカ + トマトジュース
ストローハット Straw Hat
テキーラ + トマトジュース
デニッシュメアリー danish mary
アクアビット + レモンジュース + トマトジュース + ウスターソース + 塩
バノックバーン bannockburn
スコッチウィスキー + トマトジュース
ブラッディサム bloody sam
ドライジン + レモンジュース + トマトジュース
ブラッディブル bloody bul
ウォッカ + レモンジュース + トマトジュース + ビーフブイヨン
ブラッディレイトン bloody leighton
ウォッカ + タバスコ + 西洋わさび + トマトジュース
ブラディマリー Bloody Mary
ウォッカ + トマトジュース
ユダ yuda
ココナッツリキュール + トマトジュース
レッドアイ Red Eye
ビール + トマトジュース
レッドスナッパー red snapper
ドライジン + トマトジュース
レッドバード red bird
ウォッカ + トマトジュース + ビール
レッドフランネルズ red flannels
ウォッカ + トマトジュース + 西洋わさび