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2009年09月12日
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カテゴリ:農業全般

9月7日(月)のNHKのクローズアップ現代で、「スーパー雑草」が放送された。

今、除草剤が効かない"スーパー雑草"が拡大している。
宮城県では田んぼに"オモダカ"という雑草が急速に増え、コメの収穫に影響が出ている。福岡県では麦畑に数種類の除草剤でも効かない雑草が出現した。
雑草の効率的な管理は農家の宿願。
それが1980年代に優れた除草剤が次々に登場し、一気に普及した。
ところが同じ除草剤を散布し続けたことで雑草が抵抗性を獲得してしまったのだ。
さらにアメリカでは、「グリホサート」という世界的に広く普及している除草剤が効かない雑草が登場。
その除草剤に耐性を持つよう遺伝子組み換えされた農作物への影響が心配されている。

といった内容だった。

オモダカ

オモダカは観賞用、クワイのように食用に給されるもの、薬用に用いられることもあるが、水田雑草として厄介者扱いされるものである。
日本においては「勝ち草」と呼ばれることもあり、葉の形が鏃(やじり)形矢に似ていることから、家紋としても使用されている。

農業に携わる者として、読者に確認していただきたいことは、ここでいう除草剤(SU剤・・・スルホニルウレア系除草剤)の使用が、農家の高齢化により労力の点から一回で済む農薬散布が好まれたという事情もあるが、低農薬主義によりそもそも「一回しか農薬散布していない」という方式が好まれたということもあるということだ。
SU剤とは低薬量で広範囲の草に効く薬剤で、人にも安全、環境への影響の少ないことでも評価が高い。
ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロンなどが代表的で、これらを含有する各種一発混合剤がある。
しかし 「同じ除草剤を毎年使う」ことが、その除草剤に効かない草を淘汰圧によって増やし、除草剤抵抗性雑草が出現するのだ。
SU剤抵抗雑草発生のしくみは、コチラに詳しい。
殺菌剤や殺虫剤の使い過ぎ、連用による耐性菌や抵抗性害虫の出現と同じ現象と考えられる。
ファーマータナカは若かりし頃、北海道の道東中標津で酪農を営んでいた経験があるが、その頃からすでに、乳牛の乳房炎の薬や子牛の病気に処方する抗生物質が効きにくくなったという体験がある。
上津江で農業を始めてからも、例えば灰色カビ病や葉カビ病に対する殺菌剤、コナジラミ類に対する殺虫剤、ハダニやサビダニに対する殺ダニ剤が 労多い農薬散布の苦労の割には効果が上がらず首を傾げざるを得ない事が何度もあった。
医療関係で問題となっている多剤耐性菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA:Methicillin-resistant  Staphylococcus aureus)による院内感染も同様のメカニズムであろう。

アメリカではモンサント社の除草剤耐性をもった遺伝子組換作物とラウンドアップをセットで売り込むのがモンサント社のやり方だが、ラウンドアップ耐性を獲得した雑草の出現は、そのやり方や科学万能主義への生物界からの警鐘とも受け止められるが、放送では、その対策に充分自信があるようなインタビューも流されていたが、現実はどうなっていくのであろうか。

方向としては総合防除という手法で、例えばトウモロコシの下草としてクローバーを生やしたりすることがひとつの方向性として示されていたが、ファーマータナカもこのブログでも数回にわたり紹介したものもあるが、粘着トラップ、光防虫器、ヒートショック、デンプンによる気門封鎖、納豆菌(生物農薬)による防除、防虫ネット等様々な努力をしているのにもかかわらず、これで万事解決とはいかないのが現状だ。

科学の力に奢ることなく、しかしその力は借りながら、自然の力と知恵をあわせて、地道に謙虚に農に携わるしか手はないのだ。



 







Last updated  2009年09月12日 17時30分21秒
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