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ファーマータナカのデイリーリポート

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2009年11月06日
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カテゴリ:田舎暮らし
熊本県阿蘇郡小国町下城にある国指定天然記念物「下城の大イチョウ」が色付き始めた。夜間はライトアップされ、幻想的な光景が訪れる人たちを楽しませている。
読売新聞 - ‎2009年10月29日‎

ファーマータナカは毎週月・水・金は、
JAおおいた津江事業所(市場出荷)→JA大山鎌手総合センター(直売所木の花ガルテン出荷中継基地)→熊本県小国町量販店フレインゆめおぐに店(卸・産直)と全行程約50kmの出荷配送に行く。
その途中国道212号線を走るのだが、いつもこの季節になると、道路左手に、この「下城の大イチョウ」が見えるのだ。
その圧巻な秋の風情のベストタイミングを逃すまいと狙っているのだが、あくせくと心身共に余裕がないこともあり、ふと気づくと、毎年そのイチョウの葉は、はらはらと落葉して後の祭りということが多い。
が、今年は執念でそのふもとに立ったのであった。

下城の大イチョウ

感無量と寂寥感。

樹齢1000年以上とされ、高さ約25メートル、幹回り約10メートル、枝張り東西34メートル、南北40メートルの巨木だ。
大きい樹幹の周囲をたくさんの蘖(ひこばえ=春、樹木の根元や切り株から新しい芽が吹き出す。「孫(ひこ)生え」ともいい、春の季語となっている)が取り囲み、親株を守っているかのようだ。
樹幹が太く成長につれて、中側のひこばえから順に取り込まれ、親子が一体になっていった様子も見てとれる。
この樹には多数の気根が乳房のように垂れ下がっているので、地元では「ちこぶさん」の愛称で親しまれていて、北小国村時代の古い天然記念物台帳には「名称 乳瘤」(ちちこぶ)と記録されており、「ちこぶさん」とは、乳の出が悪いお母さんが乳の出がよくなることをこの樹に祈り、垂れ下がった乳瘤を削って煎じて飲むと乳の出が良くなるという信仰に基づく名称だそうだ。
粉ミルクが無かった時代に母乳の不足は大変なことで、願のかなった人はお礼に乳房の形を布で作り、この樹に下げるのが地域の習わしだったという。

イチョウは雌雄異株で、このイチョウは雌株でたくさんの銀杏(ギンナン)をつける。

ついでにイチョウのことを少し書いておこう。
イチョウ(銀杏、公孫樹、学名:Ginkgo biloba)は裸子植物の一種で、長寿であり、成長すると巨木になる。
実がなるには雄株の花粉による受粉が必要で、花粉は1km程度離れた雄株からでも飛散してくるというから、自然の摂理には今更ながら畏れ入る次第だ。
雌雄の区別は葉の形でできるという俗説もあるが、植物学的には根拠がないそうだ。

イチョウの実(正式には種子)は銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)と言い、木自体のことも「銀杏」と書くのはおもしろい。
西洋語での表記 "Ginkgo" は、西洋人が銀杏を「ぎんきょう」と聞こえたままに書き写したもの (Ginkyo) を誤記したものだそうだ。

なお、銀杏をギンナンと読むのは、国語学上の連声(レンジョウ=日本語で、2つの音が連続するときの音変化で、特に漢語で鼻音または内破音(現在ツまたはチで表される漢字末音)に母音・半母音が続く場合に、次の音の前に前の子音をもう1回重ねることをいう)という現象だ。
ex.「天皇」(てん + おう → てんう)  「因縁」(いん + えん → いんん)
    「三位」(さん + い → さんみ)」 「陰陽」(おん + よう → おんょう)
  「雪隠」(せつ + いん → せっん) ・・・

イチョウの葉は紅葉とはメカニズムが異なり、「黄葉」と呼ばれる。
イチョウを含め、植物の葉にはもともとカロチノイドという黄色の色素があり、気温が低くなってくると落葉の準備とともにクロロフィルの分解が始まり、緑色が薄くなることでこのカロチノイドの黄色が目立つようになり、通常の「紅葉」のようにアントシアンのような新たな色素の合成を行うのではなく、「黄葉」するのだ。

因みに、落葉とは、寒い季節を迎えた際に、葉を付けたままではそこから得られるエネル
ギーよりも葉を維持するために消費するエネルギーの方が多くかかってしまうのを避けるために起こる現象だそうで、翌年新たな葉を生み出すための労力を差し引いても、今ある葉を一旦処分してしまう方を選ぶということで、自然というのは、いちいち深遠な道理に基づいているものだと、妙に感心してしまうと同時に、ファーマータナカも自然の摂理から言うとその存在自体がエネルギーの大いなる無駄であり、とっとと帰ってその哲学的命題と延々と対峙すべきか、あるいは何も考えずに丸くなって寝込むかという結論となったのであった。

再び寂寥感!!






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Last updated  2009年11月07日 08時20分38秒
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