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カテゴリ:田舎暮らし
1月9日(土)は当地区(上野田地区という)の鬼火焚きの行事があった。
![]() この行事は5年前に自治会によって復活した、日本古来の行事だ。 田舎暮らしにおいては、廃れていく、神や仏、農耕等に結びついた様々の行事が、簡素化されたり、或いは復活したりと紆余曲折はあるが、いくつか体験できる。 土着の住民にとっては、延々と引き継いできた伝統行事を至極当然のようにとり行っていくのであるが、よそから移住してきた者にとっては、何故、どうしてとその由来やしきたりに興味はつきない。 今日はこの「鬼火焚き」について少し見ていこう。 まず呼び名だが、この地区では、「鬼火焚き」といったり、「どんど焼き」といったりと、両方の言い方を使っている。 小正月に火祭りを行う「どんど焼き」行事の名称は、ほぼ全国共通で「どんど焼き」と呼ばれていた。 しかし、地域によっては、北陸、東海地方で「左義長」、関西で「とんど焼き」、九州では「鬼火焚き」と呼ばれ、静岡県では「さいと焼き」という地域もあり、その他に「どんと焼き」「どんどん焼き」などという呼び方もある。 「どんど」とは、松飾りやお札は神様が宿っているので「尊いもの」という意味があるようで、それを焼いて炎が燃え盛るのを「尊や、尊(とうとや、とうと)」と囃したてた言葉からという説や「どんどん燃える」様子からという説もある。 全国のどんど焼き行事は、最北端が秋田県、最南端が鹿児島県で実施されており、実施時期は東北地方から九州地方まで、ほぼ1月14日ないし15日に実施されているが、九州では6日ないし7日のところもある。 どんど焼きの行事内容は、全国でほぼ共通して、青竹、藁(わら)、杉、檜の枝などで作った小屋ややぐらを作り、正月飾り、書き初めを一緒に燃やし、繭玉だんご、 あるいは餅を焼いて食べる。 祭典での祈願は「五穀豊穣・無病息災・家内安全」が共通し、漁港では「大漁祈願」などが加わる。 その他「どんどの火で焼いた団子や餅を食べると虫歯にならない」 「どんどの火にあたると、この一年を無病息災ですごすことができる」 「書き初めを神火で焼いて、高く上がると、習字が上手にな る」 「注連飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくとその年の病を除く」 などの言い習わしも全国共通のようである。 この地区でも、行事の後半に、あちこちから青竹の先に刺したり、挟んだりした餅が火にかざされているのは何も思いつきでしているのではなく、地区の方々はちゃんと餅を持参しているのであった。 知らぬはファーマータナカばかりなり、トホホ・・・。
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Last updated
2010年01月11日 06時29分36秒
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