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ファーマータナカのデイリーリポート

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2010年01月10日
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カテゴリ:田舎暮らし
1月9日(土)は当地区(上野田地区という)の鬼火焚きの行事があった。

鬼火焚き1

この行事は5年前に自治会によって復活した、日本古来の行事だ。
田舎暮らしにおいては、廃れていく、神や仏、農耕等に結びついた様々の行事が、簡素化されたり、或いは復活したりと紆余曲折はあるが、いくつか体験できる。
土着の住民にとっては、延々と引き継いできた伝統行事を至極当然のようにとり行っていくのであるが、よそから移住してきた者にとっては、何故、どうしてとその由来やしきたりに興味はつきない。
今日はこの「鬼火焚き」について少し見ていこう。

まず呼び名だが、この地区では、「鬼火焚き」といったり、「どんど焼き」といったりと、両方の言い方を使っている。
小正月に火祭りを行う「どんど焼き」行事の名称は、ほぼ全国共通で「どんど焼き」と呼ばれていた。
しかし、地域によっては、北陸、東海地方で「左義長」、関西で「とんど焼き」、九州では「鬼火焚き」と呼ばれ、静岡県では「さいと焼き」という地域もあり、その他に「どんと焼き」「どんどん焼き」などという呼び方もある。
「どんど」とは、松飾りやお札は神様が宿っているので「尊いもの」という意味があるようで、それを焼いて炎が燃え盛るのを「尊や、尊(とうとや、とうと)」と囃したてた言葉からという説や「どんどん燃える」様子からという説もある。

全国のどんど焼き行事は、最北端が秋田県、最南端が鹿児島県で実施されており、実施時期は東北地方から九州地方まで、ほぼ1月14日ないし15日に実施されているが、九州では6日ないし7日のところもある。

どんど焼きの行事内容は、全国でほぼ共通して、青竹、藁(わら)、杉、檜の枝などで作った小屋ややぐらを作り、正月飾り、書き初めを一緒に燃やし、繭玉だんご、 あるいは餅を焼いて食べる。 
祭典での祈願は「五穀豊穣・無病息災・家内安全」が共通し、漁港では「大漁祈願」などが加わる。
その他「どんどの火で焼いた団子や餅を食べると虫歯にならない」
「どんどの火にあたると、この一年を無病息災ですごすことができる」
「書き初めを神火で焼いて、高く上がると、習字が上手にな る」
「注連飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくとその年の病を除く」
などの言い習わしも全国共通のようである。

この地区でも、行事の後半に、あちこちから青竹の先に刺したり、挟んだりした餅が火にかざされているのは何も思いつきでしているのではなく、地区の方々はちゃんと餅を持参しているのであった。
知らぬはファーマータナカばかりなり、トホホ・・・。 

鬼火焚き2

ただ、この行事があまりにも古いため、その由来というのがはっきりせず、いくつかの神様のための説に分かれているようだ。
民俗学的な見地からは、門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされるが、その他、道祖神・さいの神といった原始の神様のための祭りともされる。
これらはもともと性の神様すなわち子孫繁栄や、災害除けを願っていた神様であったのが、日本に稲作がもたらされ農耕民族になった事で、新たに五穀豊穣などの農業の願いも込められるようになり、やがて、現在の火祭りという姿になったのではないかということだ。
火は穢れを浄め、新しい命を生み出す。
竹の爆ぜる音は災いを退け、高く上る煙に乗って正月の神様が帰る。
どんど焼きは、祓い清めという役割と、正月に 浮かれた人々を現実世界に戻す、二つの役割を担った行事なのであった。

鬼火焚き3

又、基本的に小正月に行われるということだが、小正月(こしょうがつ)とは、正月の望の日(=満月の日、旧暦1月15日)のことで、元日を大正月と呼ぶのに対してこのように呼ぶ。
年神や祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事が中心となる。
本来小正月は人日(=五節句の一つで1月7日。七種粥を食べることから七草の節句ともいう)まで竈(かまど)を休ませるはずの松の内(=お正月の「松飾り」つけておく期間で、最近では1月7日までのことをいうが、本来は小正月の15日までを「松の内」という)に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もあるくらいだ。
そういう意味からいうと、行事の復活を称えあい、カッポ酒に酔いしれる男共は、鬼火焚きの後の地区の新年会の準備に何日も前から買出しや宴会の準備をしている女性の方々(ファーマータナカの愚妻を含む)に対する配慮には頬被りであり、地方における男性社会のいい加減さ(ファーマータナカも含む)もまたここに露呈しているのであった。

正月ひとつとっても、上記をはじめ、年神・門松・門飾り・飾注連縄・鏡餅・鏡開き・屠蘇・七草粥等々、還暦を迎えるというのに、余りにも知らない事が多すぎる。
こういう機会を利用して少しでも知っていければと思う。

ともあれ、なんとか無病息災・五穀豊穣・家内安全といきたいところだ。






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Last updated  2010年01月11日 06時29分36秒
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