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2010年11月18日
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カテゴリ:田舎暮らし

それではムカデについて見ていってみよう。

ムカデは日本に約80種ほどいて(ゲジゲジも入れると約130種)大きく分けるとオオムカデ・イシムカデ・ジムカデの3つのグループに分けられる。

特にオオムカデ目の大きいヤツに噛まれると危険で、重要種としては、アオズムカデ、アカズムカデ、トビズムカデ、タイワンオオムカデがあり、沖縄以北の日本中に広く棲息するという。
ムカデは百足と書くが、英名のCentipedeはやはりラテン語の百(centi)脚(ped)に由来するということだ。
一般にムカデは夜行性、肉食性であり、昆虫その他の小動物を食している。 
人に対しては偶然の機会に触れられた際に防御のためにすみやかに咬む。 

トビズムカデ(Scolopendra subspinipes mutilans)

次にムカデの毒だが、ムカデの毒成分は酸性で、その成分を役割別に分類してみると次の3つのグループに分かれる。

1つめは、「ヒスタミン」(活性アミン)で、アレルギーの原因物質だ。
言わば毒の本体と言えるもので、ヒスタミン自体は加熱に強いそうだ。

2つめはたんぱく質で構成された「酵素」であるヒアルロニダーゼ、タンパク質分解酵素、サッカラーゼといった酵素群だ。

例えば、ヒアルロニターゼは結合組織のヒアルロン酸を分解し、毒(ヒスタミン)の組織内への浸透を助ける役割を担っているようで、他のたんぱく質分解酵素やサッカラーゼもヒアルロニターゼと同様、ヒスタミンが組織内に浸透するのを助ける役割を果たしていると考えられる。
勿論、酵素だけでも細胞を破壊していくのでこれも毒には違いない。

3つめが『セロトニン』(覚醒ホルモン)で、神経に作用する成分で、神経を過敏にさせてヒスタミンの刺激を何倍にも増幅する役割を果たすという。

指された時の対処だが、その前に、一般に、「ムカデが刺す」と良く言われるが、実際はハチのように毒を皮下組織内に直接注入しているわけではないようで、鋭い先端を持った顎で咬みつき、多数の肢で皮膚表面に無数の傷をつけられた上で、毒が皮膚表面に塗りつけられるというのが実際のようだ。

ムカデの毒牙

ということで、対処法につき、諸説入り乱れているが、説得力がありそうなものを紹介しておこう。

一般的には、「ムカデに刺されたら、応急的には患部を冷やして、毒を吸い出したり、絞りしたりして、病院に行き、抗生剤と抗ヒスタミン剤の投与というところのようだ。

しかし、まず水で冷やすのは、激痛が倍増して悲惨な事になるという。
一般に酵素は熱に弱い性質があるので、42℃以上に温められるとムカデ毒の酵素成分の大半が熱変性を起こし失活するということだ。
最適湯温は43℃~46℃で、温度が低過ぎると毒の酵素活性が増加して痛みが増大するという。

又、毒の吸出しは、ムカデの溶血性毒を口の中に入れると、悪寒、嘔吐、口内腫れ、気道閉そく等の危険性があり、おすすめできないということだ。

同じく毒の搾り出しも、「ムカデが刺す」という言葉からの連想で、「毒の絞り出し」を薦める人がいるが、上記の刺す(咬む)時のメカニズムから、擦ると返って毒の浸透が促進されてる危険性があるという。
毒はほとんど皮膚表面に付着しており注入されていないので、絞り出しは不必要な行為だというのだ。

ということで、結論としては、43℃~46℃のシャワーで皮膚表面の酵素毒を失活するまで温めて、かつ、アルカリ方向にする事で一時的に酵素活性を低減するので、シャンプー(弱酸性でなく普通のアルカリ性のもので)で洗い落とせば、酵素反応がなくなり痛みがすっと消えるという。

それから、ハチ刺症でショックを起こしたことのある患者がムカデ咬傷でもアナフィラキシーショックを起こしたという報告も存在し、頸部・顔面などの頭部を咬まれたものがショックを起こしやすいといわれているので注意が必要だ。

(参考URL: ムカデに刺されたら他)





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Last updated  2010年11月18日 08時10分42秒
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