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2013年05月07日
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カテゴリ:農薬

EUが、「オニコチノイド系農薬の使用を禁止へ」というニュースが飛び込んできた。

EUは4月29日、ネオニコチノイド系農薬3物質のモラトリアム(一時使用禁止)提案に関する欧州委員会の議決結果を発表した。
提案はクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムの3種について今後2年間の使用を制限するなどの内容で、15ヵ国が賛成する一方、8国が反対し、4ヵ国が棄権した。
採択の要件を満たせなかったため、提案の決定は欧州委員会に委ねられるが、今年12月からの一時使用禁止は濃厚な情勢だ。
提案はネオニコチノイド系3物質について、一部の例外を除いて種子処理、土壌への使用、植物や穀物への散布を禁止するもので、適用は2013年12月1日から。また、同物質に関する新たな知見が得られ次第、欧州委員会は使用承認についての再検討を行うとしている。
ネオニコチノイド系農薬は以前からハチの大量死との関連を疑われており、今回の提案はEUの専門機関「欧州食品安全機関(EFSA)」が今年1月、報告書で「ハチへの危険性が認められる」と指摘したことを受けたもの。日本でも金沢大学の山田敏郎教授らの研究チームが「ネオニコチノイド系農薬がミツバチ大量死と強い相関関係がある」とする論文を発表している。
オルタナ 5月3日(金)16時57分配信

タバコ葉に含まれるアルカロイドのニコチンとその類縁物質はニコチノイドとよばれ、殺虫作用がある。
新たな殺虫剤として、ニコチノイドの構造をもとに化学合成されたのが、ネオニコチノイド系とよばれる化学物質である。
ニコチン様物質を意味し、イミドクロプリド、アセタミプリド、ジノテフランなどが該当する。
急性毒性は低いとされているが、昆虫に選択的に毒性を発揮し、人など哺乳類には低濃度で単独使用した場合には比較的毒性が低いとされているが、有機リン系農薬と併用した場合には頭痛や湿疹、ADHD(注意欠陥多動性症候群)似た症状などが発生する場合があるとされる。
一般家庭のガーデニング用から農業用、シロアリ駆除、ペットのシラミ・ノミ取り、ゴキブリ駆除、スプレー殺虫剤、新築住宅の化学建材など広範囲に使用されている。現在、農薬として世界100カ国以上で販売されている。
(参考文献:ウィキペディア)

2000年頃からアメリカを始めとする世界各地でミツバチが大量死する現象(CCD=-蜂群崩壊症候群)が発生。
世界的なミツバチ不足のために作物の受粉などに影響が出ていたが、大量死の原因の一つとして昆虫の神経系に作用するネオニコチノイド系農薬が疑われていた。
しかし、ミツバチの大量死については、他にもウイルス原因説、過重ストレス説など諸説があり、ネオニコチノイドを原因と断定する説には根強い異論があった。
今回のEUの決定は、ミツバチの大量死の原因がネオニコチノイド系農薬であると信ずる-明確な証拠があるわけではないが、現時点でもその疑い、もしくは何らかの相関関係が認-められることから、予防原則的な措置として禁止に踏み切ったというものだ。

ミツバチや他の受粉昆虫は、ネオニコチノイド系農薬に影響を受けやすく、方向感覚を失って帰巣できなくなり、十分な女王蜂を生むことが出来なくなるのだそうだ。

ミツバチ

日本の農業の現場では、クロチアニジンは農薬名はダントツ、イミダクロプリドは、アドマイヤーやメリット、チアメトキサムはアクタラとして、重宝されている農薬の一群だ。
それというのも、ご存じのように、同じ(系統の)農薬を使い続けていると、抵抗性ができて、効かなくなる。
農薬の効力と、害虫の抵抗性の発達はいわゆるイタチごっこであり、現場としては、過重な散布労力や生産性を鑑みれば、必要悪とはいえ、開発の恩恵にあずかっているのが現状だ。
ただ、次から次への開発は、農薬がどんどん強くなっていっている印象があると思うが、実際は作用点の変更等で、どちらかというと、農薬の毒性は低い方に向いているといわれる。
(だからOKというわけではない。)

又予防原則についても、何でもかんでもということになると、その弊害の方が大きすぎるという論議もあるので、難しいところだ。
いずれにしても今後の動きを注視していきたい。









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Last updated  2013年05月07日 09時55分13秒
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