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カテゴリ:農業情報
前回に続いて、新規就農者に関する農業論を見ていこう。 全国新規就農相談センターが、10年以内の新規就農者にとったアンケートがある。 なぜ農業が継続しにくいか、という分析をよそに、2012年から政府は、「青年就農準備金制度」を創設して、就農予定時の年齢が45歳未満の新規就農希望者に、年150万円を最長7年間支給するという。 あくまでも「業」を前提とすれば、農業が、清貧な職業で、職人(=作ることだけが目的)であるべきで、農薬は絶対悪で、ビジネス的感覚や手法はいやらしくて、自然の素晴らしさや自給自足や自己目的化した有機農業が善とすることで、果たして事業が成り立つとは到底思えない。 一方、既存の農家は、一見貧しく青息吐息と思われているが、都市生活者や新規就農者に比べ、現実には、家も土地も、もちろん農地も機械もハウスもあり、言ってみれば資産家であり、農地法のおかげで、固定資産税や相続税、贈与税等が大幅に免除され、それを引き継いでの生活コストは相当安く抑えられているので、それなりに生きていくことは可能で、社会的弱者ばかりではない。 新規参入希望者におかれては、これらの現実を踏まえての起業家精神をもってのチャレンジを期待する。 参考文献:「キレイゴトぬきの農業論」(久松達央・新潮選書) ディスカバー(FC2ブログ) 自転車のこととか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年10月24日 12時50分25秒
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