又しても離婚の危機である。
2月27日は、部落の税金集会(=飲み会)で、ファーマータナカは、畏れ多くも持ち回りで地区主事(隣組長、部落会長と同義)を、仰せつかっており、一応お世話をしないといけない事になっている。(実質は、女房があくせくと立ち働き、小生は、酒を飲んでればよいのであるが)
この日は、部落の新規就農者のうちふたりが、大激論となり、たぶん午前1時か2時になってしまったらしい。
内容はともかくとして、地区主事は先に帰れないのである。
痛飲した日の次の日は、冷戦だが壮絶な戦場だ。
なにしろ何が原因で女王様(=妻)はご立腹なのか、何故会長(=妻)は口をきいていただけないのか、何故夫でもない妻でもないのか、どうして妻だけ新しい人生を踏み出さなければならないのか、これらの原因を白日のもとに曝さなければならない作戦が残っているのである。
そしてこの作戦の最大の障害は、ファーマータナカが、ある時点からすっぽりと記憶が途切れていることにある。
アルコールは、新皮質から大脳辺緑系へとその魔の手を伸ばしていく。
そして大脳辺緑系にある、海馬がアルコール漬けになったとき、悲劇が訪れる。
お酒を飲んだ時なくす記憶は、言わば直近の記憶だ。
要するに、昨日したりっぱな仕事の事だとか、ましてや学生の時に大モテした記憶を喪失するわけではない。
記憶には短期記憶と長期記憶というのがあって、まさしくこの短期記憶という代物をなくすのである。
(ただしファーマータナカの場合は、長期記憶をなくしていないという保証は、どこにもない)
だから、今回の設例でいくと、ただ単に、大酒を飲んだ事がいけなかったなか、時間が遅くなった事がいけなかったのか、あるいはその後にやっぱり又しても、重大な事件が勃発していたのかというところが、さっぱり判らないのである。
「そんなこと単刀直入に聞けばいいじゃない。」という甘い意見があるのは、百も承知だ。
なんとデリカシーのない言い草だろうか。
夫婦というものは、そんな生易しいものではない。
夫婦には、それぞれに壮大な歴史があり、数え切れない程の事件(小生がお酒を飲んで起こした事件・・・これについては後日数万ページにわたって書かねばならないだろう)があるのである。
妻は何回も公民館(集会があった場所)と家の間を行ったり来たりしたらしい。
そして何故かすれ違い、行方不明になったと勘違いして、心配して家にもどってみると、いつものようにヨレヨレでヘロヘロの私がいたそうである。
そして心配して探した事を告げた時の私の態度が、どうもよくなかったらしい。
もちろん「記憶にございません。」
(ファーマータナカの四方山コラム 2002.02.28)

(ファーマータナカは元バーテンダーなので、お酒を振る舞うこともあった)
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