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「山奥のど田舎でおまえは一体何をやっているんだ、野菜はネットでしか買えないの?」と超数少ないポン友からメールが入る。「地元の直売所や、スーパー内の産直コーナーにもおいてるよ。」ということで、今日は、産直について。
< 初心者のための新百姓講座 > その6 産直 直売所がおお流行である。 市場流通のシェアは年々減少しており、反面、産直や、量販店や外食チェーンとの直取引が増加している。 ファーマータナカも、「木の花ガルデン」という、直売所に大変お世話になっている。 この直売所は、お隣の大山農協が運営するもので、我らが大分ひた農協は、言わば出させていただいている弱い立場にある。 「木の花ガルデン」は現在5ヶ所(日田郡大山町、サニー長住店・サニー松崎店・・・以上福岡市、わさだ明野店・わさだタウン・・・以上大分市)に出店しており売上高はゆうに5億円を超える。 一個人で数千万の売上というつわものもおいでになる。 消費者にとっては、新鮮(出荷日が記載され、売残りは原則廃棄)、安全そう、生産者がわかる(生産者名が記載)、価格が安いと良い事尽くめだし、一方生産者も、自分で値付けでき、規格外品でもよく、出荷してしなくてもよいと、こちらも悪くない。 だが産直にも光と影があるのである。 ファーマータナカは、農作業の前に軽トラックの幌をなびかせ十数個のトンネルを抜けて、ジグザクの悪路をひた走る。 一袋100円と200円の野菜をコンテナに詰め込んで。 出荷場(上記の大山店)に着く頃、各店に出発するトラックから、まず、昨日の売残りが無造作に降ろされる。 返品の山である。(もちろん時期にもよりますが) 一部の熱心な生産者は、自分の野菜の返品状況を目の色を変えてチェックする。 しかし大半は引取り手がいるわけもなく、廃棄される運命なのだ。 野菜は旬だというけれど、普通に作れば、ある時期に一緒にできてしまう。それが自然というものだ。 市場に出しても実際ひどい時は1円にしかならず、直売所では返品廃棄。 先進的な直売所では、POS管理が徹底していて、時間毎の売上や在庫状況をFAXでいつでも取り出せるシステムがあり、これによって出荷、補充するところもあると聞くが、当方の直売所にそのシステムは今のところない。 もちろん、差別化商品を作り、人が作らないときに作るという、マーケティング戦略も当然必要だ。 返品率の把握分析も自分でやるしかない。 でも実際は大変だ。 今日も直売所はきっとごったがえしている事だろう。 お百姓には、何日も経ってから、売れた個数の精算書と、22%も手数料を控除された残金が口座に振り込まれる。 (今回はちょっと暗かったかな・・・。次回から気を付けますのでお近くの方、お近くにいらした方ははぜひ買って下さい。) (ファーマータナカの四方山コラム 2002.03.31) ![]() (木の花ガルテンについては、現在いくつかの店舗が新増設され、あるいは撤退していて、売上は10億程度まで伸びているが、競合も多い。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年02月28日 10時25分18秒
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