ちょっと時期を逸したが、ほたるについての記事をアップしておく。
いいのか悪いのかトマトの収量が落ちてきた。
忙しい時は、ただ単に貧乏暇なしと文句をいい、少し暇になると、出荷量が減って収入が少なくなると、御託を並べる。
(結局変わらないはのは、貧乏という事実だけだ。)
しかしこれも「すこし気持に余裕を持ちなさい。」という神様の思し召し、せっかく田舎に住んでいるのだから、ほたる狩りのデートと洒落てみよう。
国道387号線を小国方面から北上する。
途中地獄谷温泉という、最近できた露天風呂の湯煙を眺めながら、まずは、ビールを片手に、地鶏の炭火焼きに舌鼓を打ちながら、ほたるの飛行時間までの調整をする。
この辺り、熊本県小国町から大分県九重町にかけては、有名な黒川温泉はもとより山川温泉、岳湯温泉、川底温泉、壁湯温泉等、名湯が目白押しだ。
そのなかに、ほたる祭りでも有名な宝泉寺温泉がある。
実のところ宝泉寺温泉の前は結構通るのだが、中に足を踏み入れるのははじめてだ。
入ってみると、ネオンの明かりが所謂温泉街の佇まいを見せており、ほたるの光とは風情を異にするような気もする。
旅館の前の川でほたるを鑑賞できる宿もあるらしいし、外から見るだけでも、いい雰囲気の宿が点在している。
(こんなところで命の洗濯ができるようになるまで命があればよいのだが・・・)
さてほたるだが、どこにいるのであろう。
子供の頃、近所の小川(生活雑排水を流すような川であったが)には、確かにほたるが乱舞していた。
一生に40匹程食べるという、餌になるカワニナという巻貝がちゃんといたのであろう。
部屋に飛び込んできたり、掌に発光するほたるを包み込んでみたり・・・。
それが、高々数十年の間に、今住んでいる村営住宅の前の林や、農地の片隅や、山道沿いのせせらぎに数匹飛んでいるのを発見して大感激したりするようになってしまった。(身近にほたるがいるだけでも、まだよしとしよう)
ほたるは、町田川の下流から出始めて、時期によってだんだんと上流に上っていくそうだ。
したがって宿の客はマイクロバスに乗って上流に向かうのであった。
後を追いかけると、いたいた、乱舞とまではいかないが、ゲンジボタルが求愛行動である同時発光をしながら、宙を舞っていた。
連れあいとの久しぶりの仕事以外での共有時間。
バックグラウンドのセットは、同じ場所にいた若き女性達の、たぶん湯上りの浴衣と団扇と黄色い声(これは本当はいけませんぞ)・・・。
ひと夏の幻想的な夜の時は、降り出した小雨とともに幕を下ろす。
(ファーマータナカの四方山コラム2002.06.28)

(宝泉寺温泉のほたる)
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