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ただの使いっ走りなのだが、関わっているNPOの関連で、今回の令和2年7月豪雨の支援物資を、大牟田まで届けに行った。 その物資の保管先が、たまたま大牟田青果市場内の倉庫だった。 競りは早朝に行われるので、地方卸売市場内は無造作に西瓜が並べられているだけで閑散としていた。 それでも広大な屋根の下に佇むと、思い出すことがあった。 かれこれ四半世紀も前になるが、福岡大同青果(中央卸売市場)に、日田の山奥から単身乗り込んだ(つもりの)時のことだ。 出遅れ気味の新規就農を果たしたファーマータナカは、自分の生産するサラダ菜1株の卸価格が、冗談抜きにたったの1円なのに、愕然としていた。 原価率3,000%くらいだ。 いくらど素人農家相手とはいえ、馬鹿にするにもほどがある。 その市場内のたしか2Fには応接室がいくつもあって、〇〇組合長様なんて表示がズラリと並んでいた。 何時間も待たされた挙句、自分の相手はもちろんペーペーの平社員で、立ち話だった。 そこで目の当たりにしたのは、農協様をすっ飛ばして勘違い一農家がひとりで何しに来たの、アンタの作る屁みたいなしかも微量の野菜なんかいらないよ、という現実だった。 そんな惨憺たるスタートだった、我ながらまあ頑張ったんだなあっていう思い出話である。
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Last updated
2020年07月18日 08時11分48秒
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