レモンツリー
立花山に登った時に、その山麓に小さなレモン畑があって、生レモン🍋と一緒にレモンジャムも直売していた。田舎での直売はそれがそこで獲れたものではない事も多いので要注意という事、おっとそれからジャムの類には死ぬほど砂糖が含まれているのに黴が生えたり腐らなのは何故なのかとか、ダラダラ書きたくもあるが、長くなるのでその件は別稿に譲る。レモンに限らず野菜や果物は年中身近に溢れていているので、特に温暖な地域に住んでいる人の中には、左程意識しないままそれらは年中栽培収穫されているのではと勘違いしている方も少なからずいるようだ。反対に農家の方は、旬や栽培的期をを熟知していて、量的にも質的にもその土地の適期にしか作らないのが基本だ。だから大分の山奥で新参者のファーマータナカが、周年でフルーツトマトを作ると言い出した時、プロの農家さんはぶったまげると同時に、どうせ失敗すると思っていただろう事は想像に難くない。農産物が年中あるのは、端的にいえば、いつでも食べたいという高慢な人間の欲望の産物だと言える。実際は、国内或いは海外の産地間リレーと、物流の発達と、高度な品種改良と、生産者の血の滲む努力の結晶による。それらを踏まえて、ありがたく旬を頂くのか、或いはわざと季節外れに頂くのかは、消費者貴方自身の懐具合と信念にお任せする。レモンの原産地はインド、世界の大産地としてイタリアや南カリフォルニアが有名だが、国内でも一時廃れかかったが、最近は又瀬戸内や和歌山などが頑張っているようだ。レモンと言えば、真っ先に酎レモンを思い浮かべる人もいるだろう。柑橘系はスピリッツとの相性が抜群にいい。ついでにグリーンレモンも、その色合いの新鮮なインパクトが印象的だ。となればカクテルによく使われる同系統のライムに連想は飛ぶ。昔バーを営んでいた頃、その味もだがライムのあのカラーは本格的バーには必須のアイテムだったのだが、その生ライムは高価で貴重品で予約購入しなければならないほどだった。カクテルのギムレットに使うのは生ライムなのかコーディアルライムなのかといった論争も、今となっては懐かしい思い出だ。Peter, Paul & Mary の Lemon Treeという歌がある。僕がまだ十歳の若造のとき父が僕に言った「こっちに来て、この素晴らしいレモンの木から教訓を得るんだ」「愛を信じるな、息子よ」父が僕に言ったんだ「愛はこの素晴らしいレモンの木みたいなものと気付くだろう」レモンの木はとても可愛くレモンの花は甘いでも、駄目なレモンの果実は食えたもんじゃないLemon tree, very pretty, and the lemon flower is sweetBut the fruit of the poor lemon is impossible to eat恋はそして人生は酸っぱいか、いや失敗か😂「Lemon Tree」〜Peter, Paul & Mary も貼っておこう。