2009年04月17日

シリーズ農薬(その2・・・エームス・ショック)

(1)
カテゴリ:農薬

「エームス・ショック」と呼ばれるものがある。
化学物質の発ガン性簡易検定法の定番として広く採用されているエームズ・テストの生みの親、フルース・エイムズ博士の試算によれば、農作物に付着して摂取される合成農薬などの人工化学物質の総量は、1日1人当たり合計0.1mg以下であるのに対し、植物の化学兵器(農薬取締法や食品衛生法の網の目を潜り抜けた天然の有毒化学物)はおよそ1.5gとみられ、人工化学物質の15,000倍という。
もちろん賛否両論あり、熱い議論が行われているが、ひとつの情報として、知っておくべきと思いあえてここで指摘しておきたいと思う。

植物は動けないかわり、害虫や病原菌に対して、自ら防御物質を作って抵抗する。
例えばキャベツでも四十九種類の防御物質を持っているという。
例をあげれば、ワサビや大根おろしには辛みのもとのグルコシノレート(カラシ油配糖体)、セロリやグレープフルーツにはフラノクマリン、タバコにはニコチンやノルニコチン等のアルカノイドをはじめとして、山菜採りで人気のワラビやフキノトウには発ガン性がはっきり証明されているプタキロシドが含まれているそうだ。
ハーブやスパイス、ワインのタンニンなど、苦味や辛味やえぐ味はもともと果物や野菜など自然の食物が、生き残るために植物自身を守る作用として作りだしたものなのだ。
(ファーマータナカの嗜好が特に摂取量が多い傾向なのは気になるところだ)
化学農薬を使用していると、野菜は害虫の攻撃に対抗する必要がないため、自然農薬の合成が後退するのである。
害虫たちと対抗しなければならない無農薬野菜のそれより少なくなるのは、いわば自然の摂理だ。
また農薬を使って病害を防いだリンゴと無農薬で栽培したリンゴに、それぞれアレルギー物質がどれくらい含まれるか、花粉症でリンゴにもアレルギーを示す患者の血液を使って調べた研究によると、無農薬リンゴからは農薬を使った場合の2-5倍見つかり、農薬を少しでも使うとアレルギー物質が半減することが分かったという。
アレルギー物質についても天然農薬と同じような事がいえるということのようである。
ということで、農薬のみが諸悪の根源でもなく、又有機農作物の安全性には必ずしも根拠がないといえるであろう。

野菜は自分の所有している農園や契約の有機栽培でとれる無農薬野菜しか食べず、水はどこごこの自然水だけしかとらないという、いわゆる「エコ貴族」的な暮らしは言うに及ばず、一個人の食の安全安心はもちろんだが、今のところ(たぶん将来も)農業よってしか地球規模で人類が生かされる道がない以上、地球環境と人類の健康安全と農薬とのかかわりあいについて冷静な分析対応が必要だろう。






TWITTER

Last updated  2009年04月17日 07時43分59秒
コメント(1) | コメントを書く
[農薬] カテゴリの最新記事