8th Untitled二つ前の6th『Take A Look In The Mirror』の流れを組んでいる。ドラマーが抜けたあとに製作されたアルバムでもある。 正式にはこの時点では脱退ではなく療養中とのアナウンスだったが、そのままツアーなどもやっており、なんとなく療養というより脱退の方向ではないかと目されていた。 ではドラマーが変わってどうなったのかといえば、手数が増え、より普遍的なメタルやヘビーミュージック然とした雰囲気に少し近づいた印象。 1st2ndまではジャズのような手数の多いドラムプレイをしていたが、 3rd以降、突如として手数を減らし、一打一打のインパクトを残すかのような叩き方をするようになった。 ドラマーとしてシンプルな方向に行こうとするのは多くのドラマーの目指すところでもあり、成長ともとれる。 で、今作はそうしたリズム感の変化がまずは大きく、ポップでよりメタリックな方向に向かった作品。 とりわけ『Evolution』はこのアルバムのハイライトでもあり良い曲だけど、 さすがにKornにこれはないのでは… と思ってしまうほどポップな曲。 3rd Follow the LeaderのGot the Lifeという曲を始めて聴いた時も同様の感想を抱いた。 前作が売れているので、ポップな曲をはさんでみようとしたのだろう。 アーティストの意向ではないのかも。 6thの流れを組んでいると冒頭に述べたが、実際はサンプリングやピアノをはじめとして各パートの引き出しが増えてきており、 4th以降くらいのさまざまな特徴が見え隠れしている。 そういった意味では集大成なのかも知れない。 <目次> 1st Korn 2nd Life Is Peachy 3rd Follow the Leader 4th Issues 5th Untouchables 6th Take A Look In The Mirror 7th See You On The Other Side 8th Untitled 9th Korn3 Remember Who You Are |