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9th Korn3 Remember Who You Are

原点回帰と称した作品ですが、本質的には全くその対極にある。
初期っぽい音作りで最新のKornを引き出したアルバムです。

初期っぽいというのは、音的にも、またプロデューサーも1st2ndのロスロビンソンだったりと、
なんとなく初期のゴツゴツザラザラした音作りではあります。

ドラムは手数がまた増えましたし、ベースも初期のベチベチしたリズム楽器のような事になっています。

さらに今回はプロトゥールスも使っていないので確かに編集も最低限の荒々しい印象を受けますし、
まぁ全体としていかにも1st、2ndのような雰囲気です。
当時流行した深いトラウマを歌うような歌詞も健在。
ああ、ついに原点回帰か…とリスナーの多くはそう思うはず。


なのですが、実はメロディやリズムの取り方などをはじめ、初期の彼らからはまず出てこないであろう曲作りです。

基本的な技術もかなり向上していて、ドラムだけは当時のメンバーとは違うのですが、ボーカルは歌い方の引き出しが段違いだったりと、色々な意味で当時とは別物の作品なのです。

とは言え凡百のアーティストの誰とも違う、「○○っぽいよね」とは言われない作品なのですが。



＜目次＞
1st Korn
2nd Life Is Peachy
3rd Follow the Leader
4th Issues
5th Untouchables
6th Take A Look In The Mirror
7th See You On The Other Side
8th Untitled
9th Korn3 Remember Who You Are