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By the Light of the Magical Moon (Marc Bolan)

By the Light of the Magical Moon (Marc Bolan)

Chap1 若き日のマークに誘惑された人々

<若き日のマークに誘惑された人々>

マークとの関係を自伝でおおっぴらにしている大物マネージャーのサイモン・ナピア・ベル(ベル自身はゲイ)もそうだし、マークを大いに助けた友人達、ジョン・ピールやスティーブ・トゥックも結局は捨てられてしまいましたね。
彼らは全員、マークの突然の心変わりと冷酷さに「ひどく傷ついた」と述べています。

スティーブ・トゥックの場合・・
マークがスティーブに出会ったのはマーク19歳、スティーブ18歳の時でした。
(マークが「ペレグリン」と名づけた、というのは真っ赤な嘘で、出会う以前から名乗っていたそうです。)
二人は意気投合し、マークはスティーブのフラットに転がり込みます。
年下のスティーブはマークを養うために、ドラムキットを売却しました。「ボンゴがあれば十分さ。」スティーブ、あんたはなんていい奴!ジャンキーだけど。

ティラノザウルス・レックスの曲を作って歌うのはマークでしたが、アレンジは全てスティーブ、後にはスティーブとトニー・ヴィスコンティにゆだねられていました。スティーブはよくトニーのフラットで、徹夜で曲を作ったそうです。
良い作品が多かったので、トニーはマークに見せて、ティラノザウルスのステージで発表するように勧めます。
スティーブも、マークが喜ぶものとばかり思っていました。ところが・・マークは激怒したのです。
ティラノザウルス・レックスはマークのバンドで、スティーブはリード・ヴォーカルを取ることも、曲を発表することもインタビューを受けることすら許されなかったのでした。

発表の場をなくしたスティーブは、ラッドブローク・グローブのヒッピー仲間、トゥインクのアルバム「Think Pink」に曲を提供しました。これが支配欲の強いマークに知れたとき、彼はスティーブを解雇することに決めたのです。
また、マークの敬愛するシド・バレットが、スティーブと一緒にLSDの服用量の実験(!)なんかを楽しくやっていたこともマークの嫉妬心に火をつけました。
一般に解雇の理由と言われている、スティーブの麻薬常用癖は「解雇の決断を早めたにすぎなかった」(トニー・ヴィスコンティ談)そうです。

スーパースターになってから、インタビューでスティーブのことを尋ねられたマークは、「ああ、どっかの貧民窟だろ。(笑)」と答えています。(Friend's Gutter Reply参照)このことは友人思いのスティーブを生涯傷つけたそうです。

ジョン・ピールの場合・・
カリスマDJ、ジョンもマークの神秘性と教養の深さに魅せられた一人です。特別番組を組むなど、ティラノザウルス・レックスを常に強力にサポートしたために、BBCの上司から書面で警告されたこともあるほどでした。
しかし、コマーシャリズムに走ったT.レックスが「Get it on」を出すと、方向性の違いからオン・エアをためらうようになります。
ジョンはその決断を説明するべく、マークに電話しますが、秘書がスターは今忙しいので後でかけ直します、と答えるばかり。ついにマークから電話がかかることはありませんでした。一時期、非常に親しかっただけに、マークのこの態度はジョンを大いに悲しませたそうです。



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