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テーマ:F1(444)
カテゴリ:Formula 1
メルセデスとマクラーレンとの関係は良好そうにアナウンスされていますが、実際にはロン・デニスの一件(スパイ事件)やマクラーレンが本腰を入れているロードゴーイング・スポーツのことなどで2社の間柄はかなりギクシャクしています。
ホンダが投資して設備が整っているティームに、かつてはメルセデスを手玉に取ったフェラーリの名将ロス・ブラウンを一度に手できるのです。メルセデスではなくても「買い」であることは一目瞭然。 手堅くいきたいメルセデスGPにとっては一発の速さもあり安定感も増してきたニコのほうが欲しいのは必然。 ニコ自身は今でもトップ・コンテンダーと争える位置にいますがウィリアムズのマシンがそれに応えることが出来ていません。メルセデスGPのマシンを手に入れたニコがどんな走りを見せてくれるのか今から楽しみです。 ジェンソンがドライヴァーのスキルと実力で勝ち取ったチャンピオンではないことは誰の目にも明らか。これに関して否定的な意見を呈するのは熱狂的なジェンソンのファンくらいでしょう。つまり、彼のチャンピオン経験者としての価値は微妙だということです。 そんなジェンソンに大枚をはたくぐらいなら・・・と、若い世代のニコに白羽の矢が立ったのは十分に納得できます。ついでにいうとユーロF3時代にメルセデス・エンジンを使った可夢偉もその候補に挙がると嬉しいのですがその可能性は難しいでしょうね。 チャンピオンに相応しい仕事といえば昨年はルイス・ハミルトンとフェリッペ・マッサでした。 ルイスは毎年、チャンピオンを狙える仕事をしていますが、タイトル獲得は1度だけ。マシンに恵まれなければルイスでさえもこの有様。無論チャンピオン争いの行方はマシン性能一点だけで決定されるわけではありません。ドライヴァーの自滅や、ティームの杜撰なレース・メイキングのせいもあるでしょう。それでもマシンの基礎戦闘力(僕はこう呼んでいます)が高ければ労せずタイトルを取れるのもまた事実。 マシンが良くなければタイトル獲得は難しいと前述しましたが、これが可夢偉の件で僕が書こうとしていることのもう一つのキーワードです。 可夢偉がマシンに恵まれていたかどうかは皆さんがよくご存知のはず。ホームである日本の鈴鹿でも表彰台の獲得がやっとのトヨタF1。 明らかに戦闘力の下回るマシンで彼は基礎戦闘力に関しては格上のフェラーリ&老獪なライコネンと互角以上に渡り合って見せました。 かたや進化を諦めたフェラーリ。どうしても母国GPは押さえたいトヨタ。この図式だけを見れば可夢偉にもチャンスがありそうですが、もともとフェラーリは基礎戦闘力が高いので一筋縄にはいきませんし、ドライヴァー・サイドで対応できるマシン性能差を埋める方法が無尽蔵にあるわけではありません。 母国で結果を出せなかったトヨタはブラジル、アブダビのフライアウェイ2戦を可夢偉に託しました。ここでの可夢偉のパフォーマンスは皆さんすでにご存知のはず。 そのごく僅かしかないチャンスをものにするためにハングリーに、それでいてクレバーに攻める可夢偉は天晴れというほかありません。 彼は一つ一つのコーナーで仕掛けるのではなくていくつものコーナーの先から布石を打ってコーナーワークでライヴァルを追い詰め、隙を突きながらポジションを上げました。 やはりクライマックスはキミのオーヴァーテイク。 可夢偉はキミをかわし、抜き返したキミを再度オーヴァーテイクしてチャンピオン経験者のキミの貫禄を粉砕しました。引導を渡したといっても良いでしょう。この可夢偉とのバトルで、キミの2010年の失業が決定したといっても過言ではありません。フェラーリをドライヴしていたのがフェルナンドであっても結果は同じだったでしょう。 今季、ルノーはフェラーリよりも不甲斐ない戦いを続けていますのでトヨタ&可夢偉に抜かれたところで大きなトピックスとして取り上げてはいただけないだけのこと。 来季、コース上に可夢偉と共にトヨタが残り、今季のマシンに相当する戦闘力をキープしていたなら、真紅のマシンを駆るフェルナンドを突付きまわし、コーナーの切り返しでスムースかつ大胆にノーズコーンを並べる可夢偉や、高速コーナーでアウトから並び併走しながら仕掛けていく冷静と情熱のはざまに漲る可夢偉の果敢な走りを見ることができたはず。 僕はこれが一番残念でなりません。トヨタのF1撤退自体は「案外速かったな・・・」というレヴェルのものでしかありません。 なぜなら、何度も言いますがそれはトヨタは自動車メーカーであって、決してレーシング・コンストラクターではないからです。 ~続く~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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