Fastest Lap

2010/11/11(木)22:41

まだ見ぬ君へ・・

身近な光景と気になる風景(25)

皆様お久しぶりです。 今シーズンはブログの更新がほとんどできず申し訳ございませんでした。 HSV010GTがデヴューイヤー・チャンピオンを獲得し、とても嬉しく思っています。 小暮くん、ロイックさん、そしてホンダ・レーシングや童夢の皆さんどうもありがとうございます。僕にとっては素晴らしいメモリアル・イヤーになりました。 セバスチャンの初戴冠を応援したい僕にとっては残り2戦はとても重要な意味を持つ戦いになるだけに足を運びたいと考えておりましたが、昨年も書きましたとおりブラジルはキャンセルしました。 そんななか、危なげなくポール・トゥ・フィニッシュを決めたセバスチャン・ヴェッテル。シーズン中盤からこうしてポイントを重ねることが出来ていたなら労せずして早々にタイトルを手中に収めていたはずで、セバスチャン本人にとっても悔やまれるところでしょう。 残すは最終戦アブダビ。自力での戴冠はないけれども、だからこそ彼のアグレッシヴな走りを期待したいと思います。 アブダビは予定通りですが、ブラジルはキャンセルしました。いつもならそんな危険などものともせずに行くのですが、今回ばかりはキャンセルさせていただきました。それは「怖いから・・・」などという甘えではなく、自分自身の周りの環境が今までとは大きく変化したからです。 今までこのブログでは触れませんでしたが、今年3月、妻が妊娠しました。この年齢になってから我が子を授かるとは思ってもみませんでした。 今までは子に恵まれず、それでも子供が全てではありませんので子供に執着するような生き方はせずにどんなことにも真剣に取り組み、突っ走ってきました。 今回も子供に関しては諦めていました。 子宮筋腫を抱えている彼女は極めて妊娠しにくく、仮に妊娠できても流れたり早産になったりというリスクが高いのです。 そんな彼女が妊娠した時、医師から「奇蹟の子」だと告げられました。しかしながら、安定期までは流産の危険性が極めて高く、安定期に入ってからも切迫早産の危険性がなくなることはないと言われながら、やっとここまで来ました。 いろいろな大学病院で診ていただき僕も妻も納得できる医師がいるところで出産することにしました。 「ミラクル可夢偉」がF1界を席巻し、ホンダが本気モードになってようやく実現した小暮・デュヴァル組がスーパーGT2010年シーズンで「HSV010GT」がデヴューイヤー・チャンピオンを獲得した年に彼は生まれてきます。 そう、彼です。男の子です。もうすぐです。 まだ見ぬ君へ、伝えたいこと教えたいことは山ほどあるけれど、君と出会える奇蹟を心から喜びたいし、心から感謝したいと思います。 東京の喧騒から離れ、環境を第一に考えて君を育てようかと思い地方に足を運び視察したこともありましたが、特定のどこかに留まることなく、広い視野を持てるように義務教育に就学する年齢までは思う存分色んなものを見せてやりたいと思います。 君がこれから歩む道が平坦で穏やかでないことは間違いありません。僕の血を引いていれば、何の苦労もなく手に入れられるものに興味を持つことはないはずだから。 早くからスポーツ・カーやレーシング・カーに触れさせ、Gを体感させて道をしるし、照らしていきたい。チャイルド・シートはもちろんTAKATA製のグリーン・ハーネス。 ・・・とは言っても乳児のうちは無理させられませんので本格的なトレーニングは5歳ぐらいからを考えています。 2030年頃には君がポディウムの中央に立ち、センターポールに日の丸を揚げることができたら僕は何も思い残すことはありません。 君に逢える日が待ち遠しい。 君が無事に生まれてくれることを心から願っています。 アブダビが終わって帰ってくる頃には君に会えるかな? See you soon.

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