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以前、同じフロアで働いていたまっつんから連絡があった。うちの会社を退社する当時から希望していたおもちゃメーカーへ転職した。超大手企業。
まっつんは僕と同じ仕事をしていた。彼女と僕は話もあい、自分たちの会社、組織の問題点、自分の目標、未来の自分などを語り合う仲になった。大体話の結論はお互いに今の状況には満足しておらず何かを変えなければいけない、だからお互い頑張ろう、ということだった。 2年前のある日、彼女は急に電車に乗れなくなった。そして会社に来れなくなった。医者からはストレスから来る軽いウツ病だと言われた。この仕事は責任感が非常に重くのしかかる仕事であり、そのプレッシャーを誰とも共有できないため(1案件、1クライアントに担当者は原則一人)、確かにストレスがたまりやすい。僕はまっつんに仕事を早く辞めるようにアドバイスした。仕事とは自分の人生を快適(Happy)にするための手段であり、仕事をして身体が壊れてしまうのは本末転倒だ、というのが僕の考えだ。日本の社会システムでは生活の中でどうしても仕事の比重が大きくなってしまうので(そうしないと企業にとけこめない)、仕事をする理由っていうのが混雑してしまいがち。だから身体から警告信号が出てきた今こそ、「自分はなぜ仕事をしているのか」をゆっくりと考えるべきだとアドバイスした。 結局、彼女は会社を辞め、しばらくは自宅で療養した。一方でウツというのは難しい病気で、治療と休息をしっかり取れば症状は改善されるのだが、じゃあいつから社会復帰(仕事を再開)すればいいのかのタイミングが難しい。彼女も今まで忙しい毎日を送っていた反動もあってか、いつから社会復帰するタイミングを見つけられず、結局1年以上もの間、近所でアルバイトをしながら「ぷー太郎」生活をしていた。 彼女の希望する就職先はおもちゃメーカーだった。ぷー太郎している間にも、おもちゃメーカーに履歴書を送ったり、面接したりはしていた。だがこれといったスキルもなく、大学を出ていない彼女を採用できるほど日本のおもちゃメーカーの景気は良くなかった。 諦めかけていた彼女は半ばやけくそで、とある大手メーカーの中途募集に応募したところ、彼女曰く奇跡的に入社が決定。この4月から慣れない早起きをして毎日働いている。 「何かを変えなければ」と言っていた二人。色んなことがあったにせよ少し立ち止まり、しばらく休憩した後に希望と安定と満足を手に入れた彼女と、悩んでいたけど流されて何もアクションを起こさず2年前と同じ不満と希望と苛立ちを抱えている僕。 ひがんでる?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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