|
カテゴリ:カテゴリ未分類
いやー楽しみにしていた立川流一門会、行ってきやしたよ。
きっかけはSmaSTATIONっていう香取慎吾の番組。 ゲストが爆笑問題の太田の回で、 太田が異常な興奮状態のもと談志のすばらしさを力説してたんでい。 それに、こんなことも言っていやした。 「落語が好きな人は自殺しない。自殺する人っていうのは、ああ何て自分は駄目なんだ、何て能力がないんだって言って死んでいく。一方で落語ってーのは、女好きの若旦那や頭のおかしいドラ息子、喧嘩っ早い町商人など、人として最低な種類の人間が主人公になっているんでい。すなわち落語の原点とは、人間ってーのは駄目な生き物なんだ、どうしようもないものなのだってところにある。そんなどうしようもない奴らの生活を面白おかしく描くってーのが落語の面白さ。だから落語を理解して聞いている人は、駄目な人間だって言って自分自身に悲観するってーことがねーんだよ。人間ってーのは駄目な人間なんだって所から始まっているんだから。」 なるほど。ふむふむ。 っていうようなことをいつものように飲みながらジャックに話していると、 一度見に行こうってーことになって、 勢いのままネットでチケット買ってしまったっつーんから面白い。 こんな勢いがなきゃ、5000円も出して落語なんざ見にいかねえってもんでい。 場所は池袋にある芸術劇場中ホール。 約700人が入る立派なホールで、ほぼ満席状態。 周りを見渡すと常連さんの匂いを出している年配の人がほとんど。 ちょっと緊張しながら開演を待った。 いざ始まってみると、肩肘張って聞くようなものでもなかった。 「つかみ」の段階では時事ネタを使ってなごませて、 古典落語に入っても小難しいことはなく、普通に楽しめましたよ。 しかし、やっぱりすごいな。 センスと手ぬぐいだけで全ての世界を作り出すんだね。 メイクもCGも音楽も効果音も必要ない。 1人3役の場面、おそばを食べる風景、喧嘩して殴り合っている状況、何かにぶつかった音など 落語の中に出てくるあらゆる景色を噺家の仕草、言い方、表情だけで作り出す。感動だね。 はじめは若手の噺家から。テンポがあって、強弱が効いていて、全然飽きさせない。 人の話を30分程度じっと聞くって中々できないじゃない。 でも何の抵抗もなく聞けちゃうの。やっぱりプロ。 そしてついに談志の登場。 期待と興味でウキウキしたけど見た感じはヨボヨボのじいさんでした。 声も聞き取りにくくて小さい。おいおい大丈夫かいって心配してもうた。 具体的には長くなるので省略するが、 人に話しを聞かせる技術に関しては、やはり談志が一番でした。 ただの面白いおっさんではない。日本の文化を代表する芸術だね。 正直、ちょっと眠たくなる時間もあったが、 後に談志の解説によると、談志が今回行っただらだらとした話し方が昔っからの落語の話し方なんだそうだ。 現代の落語は強弱をつけたり、びっくりさせたりするため、客は飽きないが本当の話し方ではないそうだ。 今日、談志はわざと昔の落語の話し方をやったらしい。 なるほど。ふむふむ。 それから元々は談志が司会をしていたという笑点を最後に行い、 時間を大幅に超えて終了しました。 とっても面白かったけど、とっても疲れた。 やっぱり知らないことが出てくるから集中して聞いていたし。 イメージとしては英語ばっかりの人の中で2時間いた気分だった。 ってまあここからはいつものように、 相方と天ぷらつつきながらいっぱい引っ掛けちまって、 12時ごろに部屋に戻ったんでい。 おめえらも興味があったらいっぺん落語見に行ってきな!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|