2024/04/21(日)00:10
怪しい定食屋
お父さんの住む東北の田舎町は、大手の外食チェーン店があまり進出していない。全くないわけでは無いが、大手が進出するには人口などの縛りをクリアできないのだと思う。半径50キロ以内とかで考えれば、それなりにいろいろあるのだが、田舎とはいえ気軽に行けない距離である。 大手チェーンが入ってこないので、昔ながらの個人営業の店がいまだにかなり残っている。昭和の昔から残っている店も多く、見た目が古めかしくて気軽に入ろうと思う雰囲気ではない店もそれなりにある。 そんなわけで、お父さんたち家族が今の町に住むようになってから、雰囲気が怪しくて10年以上一度も入ったことのない店というのが近所に数件ある。外食好きで、とりあえず入ってみようというお父さんでも躊躇するようなお店ばかりである。 そもそもお客さんが入っているのをあまり見ないし、同僚などに聞いても行ったことがないと言われることが多い店ばかりだ。 先日長女とラーメン屋に昼食に出たら、お目当てのラーメン屋が臨時休業でやっていなかった。そこで長女とどこへ行こうか話した時に、冗談で行ったことのない怪しい店の名前を出したら、以外にも長女が「行ってみよう」と乗ってきてしまった。 かなり躊躇したが、お父さんから店の名前を出してしまったし、長女が行くというなら否定するのもおかしいと思い、思い切ってその店の暖簾をくぐった。 店の外に意味の分からない人形などが飾ってあり、建物もかなり古い。仲もかなり汚いと予想していたのだが、意外に普通の定食屋だった。 メニューがやたら多いのも、昔ながらの定食屋だと感じた。壁に様々なメニューが張ってある。そして昼時とはいえお父さんたち以外にもお客さんがいたことで、結構安心した。 おすすめを店員に聞いたら、ラーメン2種類と定食2種類を勧められた。定食屋なので、長女とそれぞれの定食を注文したのだが、あとから入ってきたお客さんが、結構ラーメンを注文していたので、ラーメンも美味しいのだと思った。 運ばれてきた定食は、昔ながらの田舎の定食屋と感じさせるに十分なボリュームだった。やはり盛りが少ないとお客さんが来ない時代から頑張っているのだろう。全部食べられるか不安になるぐらい、おかずもご飯も量が多かった。 味はこれまた昔ながらの濃い目の味で、ご飯がすすんだ。きっと営業を始めた頃は、多くのお客さんでにぎわっていたと思う。 今回10年以上敬遠していた定食屋が意外に良かったことで、まだ行っていない他の怪しげなお店にも行ってみようかという気になってしまった。お母さんが低糖質ダイエットが終わったら、次は怪しげな洋食屋にチャレンジしてみようと思っている。