ホテル物語

2011/09/24(土)16:09

「福島産」迷わずに買う

レストラン(37)

 収穫の秋です 新米の季節になりました 毎年、この季節になると、スーパーでも飲食店でも、「新米」の旗が立ったりして、拍手喝采の中で、華やかに誇らしげに登場する新米。今年は、例年とは少し様相が違います。生産者さんにも新米にもあまりに失礼な話なのですが、あんまり歓迎されない、静かなひっそりとした登場となりました。 今年は、放射性物質が検出されるのではないか? という不安からの買い占めにより、去年のお米が店頭から姿を消し、生産者さんの倉庫にも在庫がなくなっていました。ホテルでは、なんとか確保できましたが、もし、新米から放射性物質が検出され、近隣から購入できなくなったらどうしよう、とずいぶん心配しました。自宅で食べるぐらいの量だったら、生協からでもどこからでも、新潟のお米でも、北海道のお米でも、どこのお米でも買えるので、心配ないのですが、ホテルの朝食や夕食で使うお米は、一週間で約60キロ。近隣であれば、トラックで運ぶこともできますが、遠くから取り寄せるとなると、その費用も、たいへん。検査結果が出て、放射性物質が何も検出されなかったとのことで、ほんとうに、ほっとしました常総市のホームページに、「常総市産米の安全性が確認されました」というページができていました。また、検査結果が公表されている茨城県のホームページもありますので、ご確認ください。 ともあれ、水分たっぷりで、ツヤツヤの新米は、や~っぱりと~ってもおいしいので、その収穫を祝い、そして手間ひまかけて作ってくださった農家の皆さんに感謝しつつ、あらためて、ここで、ご報告いたします。 水海道第一ホテルでも、新米になりました米どころ茨城のなかでも特に美味しいと評判の常総市周辺のコシヒカリ、ピッカピッカにかがやく新米ならではの味どうぞご賞味くださいまし  愛知県日進市の花火大会で、福島で作られた花火だけ打ち上げが中止されたり、「福島産」というだけで、さまざまな農作物が敬遠されたり・・・あいかわらず、風評被害が相次いでいます。  そんななか、朝日歌壇に寄せられた京都にお住まいの中野由美子さんの短歌が、先日、天声人語で紹介されました。  桃買うを迷いてポップ確認す  「福島」とあり迷わずに買う  同時代同時期を生きるものとしての連帯。 熱くなりますねえ。。。  一日も早く、「福島産」が特別の響きを持たない日々になってほしいと願います。   

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