|
カテゴリ:ネイチャートレイル、はじめよう♪
毎年夏から秋にかけて、近所の空き地に薄緑色のタネをたくさん
つける木があります。 細い尖った毒々しい複葉で、これはなに!? と思っていたら シンジュ(ニワウルシ)でした。 そのふさふさと付けた大きなタネ ↓↓ 中国北中部原産の落葉樹で、公園や街路に植えられることが多い ようです。「ウルシ」という名が付いていますが、これは「ニガキ科」 ウルシは「ウルシ科」ですから、かぶれる心配はありません。 この「木」の話には、河井さんにもお願いして・・・ ---------------------------------------------------------------- ≪ふぶき≫ シンジュっていえば「真珠」に通じるな~と思って、以前に blogにも書いたことがあるんですよ。 ≪河 井≫ そ、そ、それは、まずいっすよ、ふぶきさん。 ≪ふぶき≫ え? だって「黄色い真珠」って感じで、きれいですよね。 ≪河 井≫ 和名は【神樹】です。なにしろ英名は「ツリー・オブ・ヘブン」! ≪ふぶき≫ ロマンチック~! なおさら高貴な感じが出てきたじゃないですか。 ≪河 井≫ とんでもない、この英名は「天にもとどく高い木」という程度の 意味からきているんですよ! そのうえ、どんどん大きくなりどんどん増えるので、つまりは 「厄介者」の外来種なんです。しかもその花は悪臭を放つので、 原産国の中国名は「臭椿」と書くんですよ。 ≪ふぶき≫ (^^;)・・・ なんだか、さんざんですね。 ≪河 井≫ だから「真珠」と間違ってもらっては困りますよ。 実はこの「シンジュ」の葉を食べて成長する「蛾」がいるんです。 その名も「シンジュサン」=「神樹蚕」 わかりやすいでしょ。 蚕、つまり絹糸をとる、あの「マユガ」です。 ≪ふぶき≫ あ、あ、あ、の・・・ですね・・・ この葉、ふぶきはじっくり触ってきまして、ついでに採ってきたん ですけど。蛾の幼虫がいたかもしれないんですか!! ≪河 井≫ きれいな「蛾」なんですよ、今度ぜひ調べてみてくださいね。 ≪ふぶき≫ 写真で見るだけでも、ちょっとこわいかも (^^;) ≪河 井≫ シンジュサンはこのほか、キハダやサンショウでの発生が多い とも言われています。まだまだ、詳細不明な点が多いですが。 この際だから、ふぶきさんが調査してみたらどうですか? ≪ふぶき≫ ・・・(-_-;)・・・こりゃ、やぶ蛇ってもんです・・・ ---------------------------------------------------------------- このシンジュは、今年の台風にあおられ、ついに倒れてしまいました。 でもその根やタネは健在ですし、河井さんの話からすると、 この後もどんどん増えそうな感じですね。 でもそのシンジュの葉を食べていた「シンジュサン」は、来春は 別の木を探さなくちゃならないのかな~ 河井さんは【faura】に「ファウラ博物誌」を連載中です。 05号は「神樹蚕事件」! 河井さんもはじめは「シンジュサン」を「真珠蚕」だと思っていた そうです。な~んだ、ふぶきと変わらないじゃ~~ん。 でもそこからちゃんと、調べていらっしゃるところが、 ふぶきとは全然違うところですけど(汗) ◆河井大輔著『北海道の森と湿原をあるく』も、北海道の自然を「観察」 したいあなたに、おすすめの一冊です♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月14日 11時55分33秒
コメント(0) | コメントを書く |