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カテゴリ:ふぶきの北海道・自然小話
今冬の札幌は雪が多いんです。 しかも・・・
かなり! そんな冬は、いつもよりずっと春が待ち遠しく感じられます。 全国的にはもう、「梅は咲いたか、桜はまだか」なんですけど。 春一番の花といえば、 まず、黄色いフクジュソウにパステルグリーンのフキノトウ。 雪解け水が残ったところでは、ミズバショウも見られます! このほか、最近ではめっきり数が減ったカタクリの可憐な ピンク色も、まさしく【春】ですよね♪ 北海道にも、カタクリの群生地はいくつかありますが、 旭川市の「突哨山(とつしょうざん)」が有名でしょうか。 ○男山自然公園 この丘陵地、かつてはゴルフ場開発計画が持ち上がったことがあり ました。その時、カタクリに魅せられた市民団体が旭川市に働きかけ て、その約7割を市が購入、自然公園として保全してゆくことになった という、市民の力で育てた小山なのだそうです。 頂きに立つと、大雪山連峰、十勝岳連峰が眺められ、山好きには嬉しい 風光明媚な場所でもあります。 ここの保全に、多くの市民が駆り立てられたということは、 そこを訪れる人=賛同者が多かったということですし、たくさんの人が 訪れるための「道」が整備されていたということでもあるでしょう。 つまり「遊歩道」があったから多くの人が訪れ、その重要性を誰もが 認識でき、保全へと動いたのではないでしょうか。 「道」は、ともすれば「開発」につながることがあります。でも、こう した「遊歩道=トレイル」は、身近な自然を自分で感じてどうするのが 一番よいか、考えることができる第一歩、ということかもしれません。 「保全」「共存」「自然を守る」云々・・・ そんな大げさなことより、まず、自分の足で出かけて自然と親しむ。 そこではじめて良さがわかり、そこではじめて共存を考えることが できるのではないでしょうか。 春、なにもかもが目覚める季節。 身近なところから、まず、探索してみましょう。 春の日差しを浴びて、うつむきがちに咲くカタクリ。 雪が溶けたらやっぱり今年も、探しに行こうと思っています♪ まもなく、3月15日発売予定の 【faura】07号 掲載 <<北の花を描く/ボタニカルアート・文 福澤レイ>>はこのカタクリです。 【faura】01号の「エゾカワラナデシコ」、秋の花ですが、 嬉しいピンク色でした。今度はどんな「ピンク色」かな~ ◎北海道民、あるいは自然大好きさんにおすすめ読本! 『北海道の森と湿原をあるく』 河井大輔著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月14日 11時16分49秒
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