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テーマ:人と自然の関係(600)
カテゴリ:ふぶきの北海道・自然小話
札幌では、明日から「ライラック祭り」で、初夏の香りが街中に
あふれる季節を迎えています。 ライラックは札幌市の木なのですが、決して昔からあったわけでは なく、明治22年にアメリカからもたらされたのが最も古く、それは 現在も、北大植物園で花を咲かせています。 こうした外来の植物は、今や街中に溢れ、絶えることを知りませんが、 その反面、自然界では消え去るものが後を絶ちません。 地球温暖化など、環境の影響もありますが、明らかに「盗掘」された 跡も見られます。 そのため、入山禁止をしている山もあるほどです。 珍しい花、固有種を「欲しい」と思う人がいる限り、盗掘はなくなら ないのでしょう。 ところが今度は、もともとなかった高山植物が見られる山が出現! 種から蒔いて、「自然」に育てば歴としたその山の花になる!? ちょっと待てよ?? これも間違った「自然破壊」ではないでしょうか。 その山の植生を守ってこそ、本当の自然だと思うのです。 高山植物の女王と称される「クマクサ」 哀しいかな、本来なかった羊蹄山や樽前山に植えられてしまい、 環境省による、抜き取り作業が行われた苦い経緯もあります。 心優しい人が、善意で蒔いた種なのですが、それは決して、 「環境保全」にはならないですし、その山にとっても固有種とは 言えないのです。 山は「花壇」ではないのですから。。。 【固有種】の花ってなに? 【ファウラ】11号をみてね♪ ================================================= あなたも自然の輝くドラマの中にでかけてみませんか! ◆北海道ネイチャーグラフィックマガジン【faura】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月18日 22時45分51秒
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