読書記

2020/09/19(土)01:03

オペラ座の怪人(2004年版)

映画「あ」行(44)

2004年(平成16年) 米・英 ジェラルド・バトラー 143分 1919年、パリ。子爵はオークションで不思議な猿の形をしたオルゴールを落札する 場面がモノクロからカラーに変わると、そこは1870年のオペラ座。 豪華絢爛な舞台で踊るバレリーナのなかにクリスティーナという未来のスターがいる わたし、ずっと以前に「金田一少年の事件簿」が連載されたときの最初のエピソードが このオペラ座の怪人だったことくらいしか知識がなく。 有名な主題歌は知っている程度。 この映画は、レ・ミゼラブルやグレイテストショーマンと同じようにミュージカルを映画化したもの。 劇中はほとんど歌って踊るシーン。 物語としてのオペラ座の怪人を期待するひとには物足りないのかも。 めまぐるくカメラアングルが変わるのが大変だけど、ミュージカルでは再現できない 豪華さ、場面の切り替え、地下での怪人の住処など、大道具の仕立てに感じ入る。 わたし、健常者。 わたし、性的嗜好は異性。 マジョリティに属する。 この映画の怪人を観ていて、マジョリティに属する輩はどう想像をめぐらせてもマイノリティに属する ひとびとの哀しみや苦しみは理解できないんだろうと。 だからこそ思いやり、思いを巡らせ、気持ちを通わせることが大切なんだと痛感している。 グレイテストショーマンではマイノリティのひとびとが力をつけて高らかに歌う 「This is me」 こちらでは怪人が自らの運命を呪い、クリスティーナへ負の感情をぶつける。(愛の裏返しなんだけどね) どちらの作品からでも 「多様性が大切だと、口では言うけどさあ、あんたはほんとに多様性を受け入れることできる?」 ナイフで突きつけられているように問いかけられている気がする。 数点蛇足 1.ジェラルド・バトラー   「エンドオブ●●」シリーズのバトラーさん。   仮面を脱ぐ(剥がれるまで)これほんとにバトラーなの?   ずっと思っていた。このころはまだ肉体派としてではなかったのね。   しかも弁護士の免許までお持ちの超エリートさんだとは知らなかった 2.マスカレードのシーンは圧巻   ミュージカルで生で観て、聴いてみたいと思ったこのシーン。   後世に残したい名場面。 3.でもさ。怪人、それって横恋慕なんじゃない?   クリスティーナは声楽の師として怪人を慕い、恋の相手はラウルだよね。   教えたからクリスティーナもわたしを愛してくれってのはストーカーの走りなんじゃ?

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