We are the worldとアメリカの良心
今年になってからだと思うのだが、ときどきテレビで1985年のUSA for Africaのドキュメントフィルムを目にする。35年を経過して、版権などの事情が解決されたのか?と邪推をするのだけれど。いずれにせよこの曲、この経緯は「歴史」になったんだなあと感慨深い。当時人気大絶頂にいたPrince(and the revolution)、Madonnaは不在今や大御所になったBON JOVIはまだ駆け出し。80年代後半の歌姫Whitney Houstonはデビュー以前PVに映るメンバーの若々しさに驚く。そしてもうこのメンバーの中に鬼籍に入ったひとがいる(Michael Jackson…。)当時を懐かしんだりしのんだりする。この詩、当時高校2年のわたしでもじゅうぶん理解できた。なんて素敵な詩だろう!と思い、世界から飢餓がなくなる日はきっと近い将来訪れる!そう思った。何より、当時のアメリカ合衆国は「So let's start giving」と高らかに歌い上げた。富める国家は貧しい国家へ与える、そんな讃美歌だった。ところがこの数年のアメリカ合衆国は不寛容。自国に不都合なことには威嚇して金をケチる。貧しい国家への援助は打ち切る。ライバル国家にはけんか腰。敵対する国家にはその場しのぎ。肌の色の違いで揉めている。信じる神の違いで諍いが絶えない。米国民の多くが不寛容になっているんだろうか?と思わずにはいられない。でも、このUSA for AfricaのPV、きっと日本と同じように米国でもドキュメンタリーとして放映されているんだと思う(そう信じたい)そしてアメリカ合衆国の「ひと」からではなく、「風」から「1985年のあの寛容さを再び取り戻そうよ」そんな良心が米国から自然と吹き始めているんじゃないか。画面の向こうにわたしは感じている。 「We are saving our own lives」って歌声が天国の彼らも歌っているんだと。極東に住む初老のオヤジが何言ってんの?と言われるだろうが。因みに「 We are the world」をbillboardのNO1から引きずり落したのはフィル・コリンズの「One more night」世界平和を願うよりもまずは身近にある恋を願うんだなあと思いながら、ベストヒットUSAを観ていたのを思い出す。