龍馬史(磯田道史)
正確には時代小説ではないのだけれど。何の気なしに手に取る。10代のころ「竜馬がゆく」に感激。「日本史で学んだ知識はなんだったんだー」っていうくらいでした(遠い目)それから数冊龍馬関係の本を読み漁り、文中に引用されている宮地佐一郎の本も読みました。 暗殺へのやるせない気持ちはどこかに置き忘れてしまい、この歳(龍馬より20年近く長生きしている)になると醒めて幕末史を読んでしまいます。前半で幕末史を復習しながら、また新しい発見もあり。(才谷姓の理由などなるほどと膝を打つ)後半の暗殺実行犯の推理には今までモワッと思っていた疑問が氷解されていきます。暗殺への悲憤をあらためて思い出し、気持ちが若返りました。磯田さん、「虚心坦懐」ということばを使っています。今まで読んだこと、聞いたことをいったん脇に置いて、目の前の事実を虚心坦懐にみつめる。大切な考え。