秘本 三国志(六)
三国志モノを「初級」「中級」「上級」と区分けするなら、このシリーズは「中級」だと書いた。いつものことながら「本」は二度読むことを習慣としており、一読目では一番最初に読んだ吉川三国志の物語との相違点にあまりに驚き、あまり「面白い」とは言いがたかった。今、二読目を終えてその感想は「面白くないことは面白くないけど、実は事実はこうだったのではないか?という全く別の角度から見た三国志を知ることができて良かったなぁ」これに尽きる。6巻では次々に英雄達がこの世を去る。曹操、劉備、曹丕、孔明誰もが自分の野望なり欲求を果たせないまま。物語のフィナーレを締めくくる孔明の夢は文字から読んでも透明度が高い。ああ、自身がいつかその日を迎えるとき、ここまで澄み切った心を保有できていたいものだなぁ、と感じている。 ・ ああ四百年 ・ 白帝城は高くして ・ 西南に風疾し ・ 泣いて斬る ・ 丞相、奔走す ・ 夢は五丈原