マイ国家
半ばボイコット気味の無意味な会議をフケて、車の中で読んだ(苦笑)経緯はこうだ。疲れも蓄積していたし、これ以上疲れを溜めたくもなくてフケた会議だから、仕事も軽く済ませて活動ルート上にあるブックオフで買い求めた。90分くらいで読み終えて、あとは車の中で眠りを取り、コーヒーでも飲みながら時間を潰した。まぁ、言い訳はしません、立派な『サボタージュ』です。他のメンバーは適当に時間をツブして、会場入りして脳みそオフにして会議を聴いているんだからさ!!という物凄く自己中心的な言い訳とこじつけを腹の中に飲み下しながら読んだわけです。ショートショートって楽しいですね。また星新一が執筆している内容は数十年を経過した今を予言していたように思える編もあります。例えば『うるさい相手』私たちの生活に欠かせなくなっている機械、様々な機能を搭載しているがゆえに反対に故障が多くなったり、不具合がよく起きていますもの。この編に登場するロボットをあなたの手元にあるパソコンに置き換えて読んでみてください。『ああ、そうそう、なんかプログラム入れるたびにお金が掛かったり、不具合が起きたりして本当にこれでいいのかしら』なんて思ったことありますよね。また人間の惰性についても考えさせられる編も多い『安全な味』なんて、私の中に広く占めている惰性のことを書かれているよう。物語の中では優秀な船長の存在で船員が惰性に飲み込まれ、(きっと命を喪う)リスクを回避することができている。このオチ、このオチがピタリと来るための見事なプロット、伏線。『あ、なるほど。やられた』と唸り、そして人間の安きに流れてダークサイドに落ちてしまう性質について考えさせられる。このように面白いオチの裏側に人間の浅はかさ、愚かしさ、傲慢さといったものをテイストしているのが、星新一のショートショートの特徴だと感じるページ数が少ないからといって、気楽に読むだけではもったいないです・特賞の男・うるさい相手・儀式・死にたがる男・いいわけ幸兵衛・語らい・調整・夜の嵐・刑事と称する男・安全な味・ちがい・応接室・特殊な症状・ねむりウサギ・趣味・子分たち・秘法の産物・商品・女と金と美・国家機密・友情の杯・逃げる男・雪の女・首輪・宿命・思わぬ効果・ひそかなたのしみ・ガラスの花・新鮮さの薬・服を着たゾウ・マイ国家