県庁おもてなし課
亡き児玉清が有川浩のファンだった。阪急電車だったか、有川浩の本の解説にもたびたび解説という名のファンレターを寄せていらっしゃった。もしかして彼が大河ドラマ「龍馬伝」に出演したのは有川さんが高知出身だから一役買ったのかな、なんてことを読みながら思っていた。本の内容はずいぶんとリアリティのある言わば「行政マニュアル」「行政裏事情」の要素は作者自身が当事者だったからか。笑 確かに行楽地に出かけて不快な思いをする施設はトイレが筆頭。土産物屋さんでも不快な思いはしても、それは時間の経過とともによき思い出とかに昇華されるもの。トイレ不潔・老朽化はそれだけで「次行ってみよう」の選択肢から外れる。利便性が高く、楽に移動できる都会に地方はどうしても勝てない。馬路村の取り組みが(おそらく)ほとんど事実として執筆されているが不便であることを逆手に取り、それを体験として売り出す。たった一行のことを具現化するのはとても難しい。県庁おもてなし課に限らず民間企業であれなんであれ、自分が就いている仕事に置き換えるといろいろと気づきが生まれるはず。自分自身に置き換えても、「自分がやりやすいから」よりも「資料をみるひとが見たくなる」ような資料を作成し、案内するタイミングを考えないといけない。その気づきをいただけたありがたい小説(いやいや、やはりマニュアル本?)です。相変わらずの面映ゆくなるラブコメが二組もいて、おじさん、ニヤニヤしちゃいます。脳内キャスティング多紀=黒島結菜 / 掛水=濱田龍臣 /佐和=松岡茉優 /吉門=間宮祥太朗 /清遠=小市慢太郎