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カテゴリ:古写真
昭和30年代に多いに賑わった映画館。 大野や勝山地区にも複数の映画館があり、『坂井・あわら・奥越の昭和』でもそのいくつかを取り上げている。 大野では亀山座と大野劇場があったが、亀山座については戦前の貴重な写真を22頁に載せている。変わり種では、中竜鉱山にあった映画館の写真が153頁にある。 152頁には大野劇場と、勝山の老舗で勝山で最後まで残った勝山劇場をまとめて掲載している。 まずは、それぞれの解説から見ていこう。 ■勝山を代表する映画館・勝山劇場。 大正期に開設された勝山座を引き継いで昭和15年10月創業した。客席500の常設映画館で演劇などの上演も行われた。上映中の映画は直木賞受賞作品「叛乱」と伴淳三郎主演「この恋!五千万円」。勝山での映画館の最初から最後を見届た劇場だった。〈勝山市・昭和29年頃:提供勝山市〉 ■六間通りの大野劇場。 大野には幾つかの映画館があったが、代表的なのは亀山座と大野劇場。三番六間の交差点に在った。加賀屋五郎により昭和26年12月に設立された。円谷英二特撮「世界大戦争」の看板が目につく。隣に建物は福井銀行大野支店で、現在は大野劇場の跡に移転新築されている。〈大野市・昭和37年〉 写真の解説は出版者との契約で1枚につき制限があり、十分な説明は望めず、要領よくまとめる必要がある。 当時の住所、創業者、創業年月日、電話番号を整理しておくと 勝山劇場(下後105-31、松山吉一、昭和15年10月、8-0069) 大野劇場(東3番224、加賀屋五郎、昭和26年12月、6-2690) ついでに亀山座についても記すと 亀山座(東3番225-135、指岡岩太郎、明治45年12月、6-2227) 写真をみていると、それだけでも先人の映画にかけた思いが伝わってくる。 (上:勝山劇場 下:大野劇場) 奥山秀範監修・執筆『坂井・あわら・奥越の昭和』 (発行:いき出版、発売:福井県教科書供給所) 全国主要書店で取寄可 定価9,990円(税込)
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Last updated
2017.07.30 11:48:21
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