若狭守護館跡
取材で一昨日小浜に行った。除雪が行き届いて通行に問題はなかったけど、若狭にしては雪が多い。福井よりも多い感じだ。 今回の目的は若狭守護館跡。小浜は例のオバマブームや「ちりとてちん」で観光が盛り上がっているが、今年は「江」の浅井三姉妹で一層の盛り上がりが期待されている。三姉妹の次女初は小浜藩主となる京極高次に嫁ぎ、小浜で一時期生活している。 それ以上に興味が持たれるのが高次の妹で、三姉妹とは従姉妹にあたる京極龍子だ。若狭守護武田元明に嫁ぎ、元明自刃後は秀吉の側室となることによって、京極家の再興をなしとげる女性だ。 この三人がクロスする場所が「若狭守護館」。 高次は小浜に入部すると、龍子と元明が暮らしたこの守護館で初とともに暮らした。小浜築城はその後の話で、高次の時代には完成していない。 そこで問題になるのが、高次の没した場所だ。小浜城は完成していないので「若狭守護館」で病没したとも考えられるし、建築中の小浜城内で死亡したとも考えられる。明確な資料はない。 個人的には守護館のような気がしないでもない。 守護館の跡は現在空印寺となっており、この部分は発掘できないが、隣接する旧小浜小学校は移転し、こちらの発掘調査は完了し、守護館を囲む濠跡も発見されている。 この濠跡は明治の初期まで残っていた。 なお空印寺の横手に残る土塁跡らしきものについて、これまで守護館の遺構との見解もあったが、濠跡と平行でなく、疑問も提出されている。 まだまだ興味がつきない。