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アレ、ときどき啓人 そらそうよ おーん

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2006.03.11
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カテゴリ:映画 イ




あらすじ
演劇界最高の賞に輝いた女優イヴ・ハリントン(アン・バクスター)。
その授賞式を見守る批評家ドウィット(ジョージ・サンダース)等は
彼女との出会いを想い帰していた。

人気劇作家ロイド(ヒュー・マーロウ)の妻カレン(セレステ・ホルム)は
いつも劇場前にいるファンのイヴを気に入り
大女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)の楽屋に連れて行く。
マーゴは身寄りのないイヴに同情し、彼女の下でイヴを働かせるが・・・。


感想
アカデミー賞の作品、監督・脚色(ジョセフ・L・マンキウィッツ)
助演男優(ジョージ・サンダース)、衣装デザイン賞(白黒)、録音賞
と6部門を制覇した作品。

身の毛もよだつ演劇界の内幕を描いた映画。
実によく出来た作品で、オスカーを獲ったのも頷ける。

揃って主演女優賞の候補になったベティ・デイヴィスと
アン・バクスターの名演が素晴らしい。
マーゴという役は、ベティがモデルとも噂されており
傲慢で老いに怯える大女優を見事に表現し
カンヌでは女優賞を受賞した。

因みに、映画で恋人役のゲイリー・メリルと
後に結婚したが、その後別れた。


アンは難しい役だったが、見事に演じきった。


セレステ・ホルムとマーゴの付き人役のセルマ・リッターも
助演女優賞の候補となっている。


それから、マリリン・モンローが
記憶に残らない女優役で出演してます(笑)


ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。


いや~怖い映画でした。
女優って、恐ろしいっすね。
最初の方は老いに怯え、若さに嫉妬する大女優が
勝手に詮索し、ヒステリックになってる様に描かれている。
あまりに気が利き過ぎていて、有能な働きぶりは不気味だったが
それは彼女の純粋さかもしれないとも思えた。

しかし、次第にイヴの本性が垣間見えてくる。
険悪な雰囲気でお開きとなったパーティーの席で
カレンに代役の件を念を押す場面。
そして、ビルに対して愛を告白する場面で、それまでのイヴとは
完全に違う顔を見せる。
衝撃的なシーンだ。
立ち聞きしてたドウィットは、イヴの本性を完全に見抜く。

それから、新聞記事に耳を疑うようなイヴの発言が掲載されるが
それまでのイメージから、ドウィットの悪巧みで
ビルの件は、恋に狂ってしまった為であって欲しいと願ったが
カレンに泣き落としが通じないとみるや、イヴは脅迫にでた。
ここで、完全に仮面を脱ぎ捨てた姿を晒した。

その後、欲しかった女優としての名声は手に入れた彼女だったが
多くの人を欺いた罰で、女性としての幸せは得られなかった。
そして彼女の前に、第2のイヴともいえる少女が現れる。
イヴの衣装を持つ少女の姿が、鏡に何重にもなって映される。
このような出来事が、何度も繰り返される事の暗喩であろう。
女優って商売は大変だな~。






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Last updated  2009.05.29 00:56:18
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