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カテゴリ:映画 イ
あらすじ 演劇界最高の賞に輝いた女優イヴ・ハリントン(アン・バクスター)。 その授賞式を見守る批評家ドウィット(ジョージ・サンダース)等は 彼女との出会いを想い帰していた。 人気劇作家ロイド(ヒュー・マーロウ)の妻カレン(セレステ・ホルム)は いつも劇場前にいるファンのイヴを気に入り 大女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)の楽屋に連れて行く。 マーゴは身寄りのないイヴに同情し、彼女の下でイヴを働かせるが・・・。 感想 アカデミー賞の作品、監督・脚色(ジョセフ・L・マンキウィッツ) 助演男優(ジョージ・サンダース)、衣装デザイン賞(白黒)、録音賞 と6部門を制覇した作品。 身の毛もよだつ演劇界の内幕を描いた映画。 実によく出来た作品で、オスカーを獲ったのも頷ける。 揃って主演女優賞の候補になったベティ・デイヴィスと アン・バクスターの名演が素晴らしい。 マーゴという役は、ベティがモデルとも噂されており 傲慢で老いに怯える大女優を見事に表現し カンヌでは女優賞を受賞した。 因みに、映画で恋人役のゲイリー・メリルと 後に結婚したが、その後別れた。 アンは難しい役だったが、見事に演じきった。 セレステ・ホルムとマーゴの付き人役のセルマ・リッターも 助演女優賞の候補となっている。 それから、マリリン・モンローが 記憶に残らない女優役で出演してます(笑) ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい。 いや~怖い映画でした。 女優って、恐ろしいっすね。 最初の方は老いに怯え、若さに嫉妬する大女優が 勝手に詮索し、ヒステリックになってる様に描かれている。 あまりに気が利き過ぎていて、有能な働きぶりは不気味だったが それは彼女の純粋さかもしれないとも思えた。 しかし、次第にイヴの本性が垣間見えてくる。 険悪な雰囲気でお開きとなったパーティーの席で カレンに代役の件を念を押す場面。 そして、ビルに対して愛を告白する場面で、それまでのイヴとは 完全に違う顔を見せる。 衝撃的なシーンだ。 立ち聞きしてたドウィットは、イヴの本性を完全に見抜く。 それから、新聞記事に耳を疑うようなイヴの発言が掲載されるが それまでのイメージから、ドウィットの悪巧みで ビルの件は、恋に狂ってしまった為であって欲しいと願ったが カレンに泣き落としが通じないとみるや、イヴは脅迫にでた。 ここで、完全に仮面を脱ぎ捨てた姿を晒した。 その後、欲しかった女優としての名声は手に入れた彼女だったが 多くの人を欺いた罰で、女性としての幸せは得られなかった。 そして彼女の前に、第2のイヴともいえる少女が現れる。 イヴの衣装を持つ少女の姿が、鏡に何重にもなって映される。 このような出来事が、何度も繰り返される事の暗喩であろう。 女優って商売は大変だな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.29 00:56:18
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