2006/09/10(日)15:33
花外楼 歴史ミュージアム
1875(明治8)年、征韓論の紛議や、征台の役に反対して
多くの参議が辞職し、大久保利通を中心とする政府は孤立無援の状態になった。
そこで井上馨の周旋により、大久保利通・木戸孝允・板垣退助・伊藤博文らが
大阪に会し、政治改革についての合意をみた。
この会議が世に言う大阪会議である。
その会議が行われたのが、大阪の北浜にある天宝年間創業の
老舗料亭の花外楼である。
元々、加賀から来た伊助の店で「加賀伊」と称していたが
会議の成功を祝って、木戸孝允が「花外楼」と命名した。
大阪会議以降、政界や官界の大立物が、続々と出入りするようになる。
そうして、花外楼には貴重な史料が集まる事となる。
昨日、花外楼ゆかりの人物の掛軸や額など約100点が
20年振りに一般公開される事となった。
私は、この事を産経新聞の記事で知って観に行ったのですが
見物客が長蛇の列を成していた。
入場無料だし、普段足を踏み入れる事の無い高級料亭で
貴重な品々を観賞できる機会は、あまり無いですからね~。
小一時間並んで、ようやく中に入れました
木戸孝允、伊藤博文、吉田茂
岩崎弥太郎、井上馨、山県有朋、桂太郎、東郷平八郎
錚々たる人物の直筆の書物が並んでました。
著名な大阪画壇の方々の掛け軸も、多数展示されてました。
木戸孝允の間、井上馨の間なども見学できました。
かつての木造の旧花外楼の模型は
大阪歴史博物館から借りてきたそう。