テーマ:映画館で観た映画(8184)
カテゴリ:映画 イ
![]() あらすじ 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月 アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も 知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が 本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。 指揮官に着任した彼は、長年の場当たり的な作戦を変更し 西郷(二宮和也)ら部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど 作戦の近代化に着手するが・・・。 感想 第49回アカデミー賞特集第4弾。 アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞の候補作品。 ゴールデングローブ賞では、外国語映画賞に輝いている。 『父親たちの星条旗』 ![]() に続く硫黄島2部作の1本だが 前作は観ないでの観賞となった。 洋画なのに、全編ほとんど日本語って、不思議な感じやね~。 多少、映像が安っぽくなるかもしれないが これなら邦画でも作れそうではある。 でも、こういう描き方は、絶対出来ないだろうな~。 この映画では、米映画によくある日本の異様さを 殊更強調するようには描かれてない。 どちらが悪という訳でなく、日米ともに公平な視点で ドライに描写されている。 日本人だけが楽しめる、アメリカ人だけが楽しめる 映画とはなっていなかった。 作品の捉え方は、観る者に大きく委ねられてると言える。 地味な題材である硫黄島の戦いにスポットをあて 多くの人の目に触れる機会を与えた事を イーストウッド監督に感謝したい。 主人公は、栗林忠道 ![]() 二宮和也みたいだな。 彼の語りを聞いてると、どうしても 「拝啓、父上様」 ![]() 手紙の相手は、父上ではなく妻だったけど。 妻役は裕木奈江 ![]() 13歳の年の差+童顔の二宮では無理あるけど 二宮が口髭+硫黄島時よりジジ臭い演技で なんとか凌いでいた感じ。 でも、この映画で一番おいしかった役は、二宮でも謙さんでもなく バロン西 ![]() 中村獅童は、現在の彼にはお似合いの役やな ![]() 『硫黄島からの手紙』公式サイト ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい↓ 馬も犬も罪は無いのに。 アメリカ軍を最も苦しめた指揮官が 親米派の栗林中将だったのは当然であろう。 敵を知り、己を知るは戦術の極意である。 気合いだけでは勝てる訳は無い。 天皇陛下万歳と口にしながら自害していく人々。 その言葉とは裏腹に、天皇陛下の為でもお国の為でもなく 自己の体裁しか頭にない行為であろう。 彼らの最大の任務は、摺鉢山の死守ではなく 本土の人の為に一日でも長く戦う事に 自己愛の強さ故に気付けなかった。 冷静な判断力を奪う戦争の恐ろしさを痛感する作品だった。 日本兵が米兵をリンチしたが、バロン西は米兵を手当し 米兵は投降した清水を殺すが、スコップを振り回す西郷を殺さなかった。 ほんまに公平な描き方やね~。 2面性を描く点は、クラッシュに通じる所があり アカデミー賞の会員好みみたいだから 作品賞を期待してええかな? 楽天以外の方は、URLをお忘れなく♪ TBは承認後に反映されます。
Last updated
2008.01.20 21:03:11
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