2010/02/18(木)20:29
『敬愛なるベートーヴェン』'07・英・ハンガリー
あらすじ
“第九”の初演を4日後に控えた1824年のウィーン。
楽譜が完成しない中、ベートーヴェンのもとに
写譜師としてアンナが派遣されてくる。
ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが
彼女の才能を知り、仕事を任せることに・・・。
感想
詩人ランボーを描いた
『太陽と月に背いて』で
ディカプリオのファンを困惑させた
アニエスカ・ホランド監督が
今度は、ベートーベンを・・・
いや
ベートーヴェン(下唇噛んで)をテーマにした作品。
原題は、『COPYING BETHOVEN』。
女性写譜師の視点から、日本の年末の風物詩
第九
の裏側に秘められた物語を描いている。
まぁ、実話じゃないらしいんですが
でも、昔の事なんで、正確には分からないし
実際にあったかもと思わせられるお話でした。
見所は、第九の演奏シーンと
髪の毛ふさふさのエド・ハリス
いや~、エド・ハリスだって
分かりませんでしたよ
のだめと千秋様を足して2で割った感じの
不潔で俺様キャラなベートーヴェンに成りきってた
そして、『ナショナル・トレジャー』シリーズの
ダイアン・クルーガーが彩りを添えています。
あまりクラシック知らなくても楽しめましたが
クラシック好きの人の方が、より深く楽しめるんだろうな。
『敬愛なるベートーヴェン』公式サイト
ネタバレ感想
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耳の聞こえない指揮者のベートーヴェンに
アンナがオーケストラの陰から合図を送りながら
演奏される第九の場面が、素晴らしかった。
なかなか出番が来ない合唱隊には笑えた(笑)
だが一度、歌を歌い出すと、鳥肌立ったな~。
一体となったベートーヴェンとアンナは、官能的やったね。
冒頭、馬車に乗るアンナのバックに大フーガが流れ
死に際のベートーヴェンにアンナが
「マエストロの言ってた事が理解出来ました」
と言うけど、観てる方は理解できへんって(´Д`)
あの臨終の場面は、最後にした方が分かりやすかったし
中盤の第九以降は尻すぼみの物語に
最後に見せ場が出来て、良いと思うけどな~。
アンナが、迷惑してるのに何故、引っ越さないかと
ベートーヴェンの隣に住むお婆ちゃんに尋ねると
「ウィーン中が楽しみにしている
ベートーヴェンの曲を最初に聴けるんだよ」
ベートーヴェンの凄さを実感できると共に
音楽の凄さを感じ、ベートーヴェンの言った
「音楽は神の言葉」
「作曲家は神に近い存在」
その言葉の意味を、少し理解出来た。
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