アレ、ときどき啓人 そらそうよ おーん

2009/03/18(水)22:33

『その木戸を通って』'93・日

映画 ソ(22)

あらすじ 娘ゆかの婚礼の日、城勤めの武士・平松正四郎は 17年前に自分とゆかを残して、忽然として 姿を消したふさのことを憶い返していた・・・。 感想 昨年2月に他界された市川崑監督の 幻の作品 として、昨年末に劇場公開された映画。 なんでも、初のハイビジョンでの ドラマとして製作されて、BSで1度だけ公開され ヴェネチア国際映画祭などに出品された後は ソフト化もされなかった為、観れなかったようです。 山本周五郎の短編を原作にした時代劇で 『たそがれ清兵衛』からチャンバラを削って 恋愛色を強くし、芸術性を 高めたような内容でした。 ヒロインは、『どら平太』の浅野ゆう子で ぶっちゃけ、あまり好きじゃなかったんですが この作品での彼女は素晴らしく 光り輝いていた 主演は、『ビルマの竪琴』の中井貴一で 金田一シリーズの石坂浩二 『天河伝説殺人事件』の榎木孝明 『かあちゃん』のうじきつよし 神山繁に、今は亡き岸田今日子さん 市川作品でお馴染みの役者が顔を揃えている。 とても良い味を出していた老中役の フランキー堺さんも亡くなられたし 出演者は今と比べて随分若いので (井川比佐志さんを除く) 時代を感じましたが、個人的に最も強く そう思わせたのは、現在はヤクルトの土橋コーチ夫人の 白島靖代が出てた事かな 出演者は他に、光石研、出川哲郎、桜金造など。  中古》【DVD】アート オブ 市川崑 大映傑作選邦画 (DVD)市川崑×吉永小百合 DVD-BOX 『その木戸を通って』公式サイト ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい。 元はテレビドラマなので、時間的制約があったから 文字を使って、内容を補足する方法にしたんやろね。 分不相応の出世をした平松さんは、突然現れた 謎の女の出現に、やっかむ誰かの陰謀かと疑うが 次第に、その女性に心惹かれていった。 ふさのほっとけないオーラが凄かったな(笑) あんだけ、ガタイがいい女やのに(爆) 一瞬だけ記憶が戻った時の鋭い眼光は ふさとは別人に見えたし、浅野ゆう子の演技力と 市川崑監督の演出力が、巧かったんやな。 出世を蹴って、素性の分からない ふさとの結婚を老中に報告に行き 当然、猛反対されると思いきや、あっさり承諾し 正四郎同様、拍子抜けしたけど あの老中は、めちゃめちゃ怖そうやけど 実は、めちゃめちゃ良い人やったな。 ふさではない そういう風に思い込もうとしてるのかと思ったら 「人違いだった」とのナレーションがあり 少々くどいので、ほんまに人違いかもと 巻き戻して観たら、浅野ゆう子じゃないように見え やっぱり人違いみたいやね。 木戸を通って、ふさが帰ってくるのを待ち続けたが 戻っては来ない事を、ようやく悟って 本来なら接点のなかった二人が束の間ながら 幸せに過ごし、娘は立派に育って嫁いでいく 人生を振り返りながら、ほどほどに幸せな人生だった としみじみ思う正四郎。 そう思える人生は紛れもなく、幸せな人生なんやろうな。   楽天以外の方は コメントにURLをお忘れなく♪ TBは、承認後に反映されます。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る