テーマ:TVで観た映画(3799)
カテゴリ:映画 シ
あらすじ 双子姉弟ジャンヌとシモンの母親ナワルが 奇妙な遺言と二通の手紙を残して他界し・・・。 解説 アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート 舞台は、映画では架空の国になってますけど 原作の戯曲の作家がベイルート生まれなので レバノン内戦が題材なのは、明白です。 ハ~~~~ レバノンノン フランス語説が存在するビバノンノンですけど かつてレバノンはフランスが統治していたし フランス語圏のカナダも舞台となってるので だいたいがフランス語の映画ですから 仏語アレルギーの方にはお奨めできません という事で、原題もフランス語の『INCENDIES』で 女優で歌手で、すきっ歯のヴァネッサ・パラディが 元彼ジョニー・デップと仲が良かった頃、デップが監督した 「L'incendie」というPVを観れば分かると思いますが 火、火災という意味。 だから、日本人の悪い癖で勝手に、魂をつけて 『灼熱の魂』って邦題にしたんだと思いますが そんなにしっくりしない題名に感じた 出演は『パラダイス・ナウ』 のルブナ・アザバル 『みなさん、さようなら』のレミー・ジラール。 監督・脚本は『渦』のドゥニ・ヴィルヌーヴ 音楽は『クリスマス・ストーリー』のグレゴワール・エッツェル 挿入歌はレディオヘッドの「You and Whose Army」。 『灼熱の魂』公式サイト ネタバレ感想 マウスでクリックしながら、なぞって下さい。 中東が舞台の映画なんで、まさか 冒頭にレディオヘッドが流れるとは 思わんかった(^_^; 裸で埋葬して、墓石なしという衝撃的な 母の遺言を聞かされたジャンヌは、手紙を 渡す為に、父と兄を探す旅に出る。 冒頭のバリカンで丸坊主にされてた少年が 兄なんだろうなと思ったら、案の定そうで ジャンヌの母ナワルは、キリスト教徒なのに パレスチナ難民との間に子供を身ごもって 兄に恋人を射殺され、足に刺青をした 赤ちゃんと引き離されてしまう。 数学者の上司ニヴのつてを頼って、ダレシュに やって来たジャンヌだが、友達だと思ってたのは ニヴだけで、力になれんと言われる(^_^; ニヴだけに、人の気持ちに鈍かった(笑) 大学に通ってた頃に内戦が激化し、ナワルは 息子を探しに行くが、孤児院は破壊されていた。 イスラム教徒の振りをして乗り込んだバスが キリスト教徒達に襲われ、乗客は虐殺されて 灯油をまかれたので、ナワルは十字架を見せて イスラム教の少女だけは救おうと、娘だと偽るが 少女は母の元に駆け寄り、射殺される。 母が通った道を通り、危険な目に遭うこともなく 母の故郷に辿り着いたジャンヌに対して、最初は 友好的な人々だったが、ナワルの娘だと聞いて 歓迎できないと態度を一変させる。 バスの一件以来、ナワルはイスラム教テロリストの 一員となり、キリスト教指導者を暗殺していて 村人の態度も当然かもしれんけど、原爆を落とした トルーマンの孫を友好的に迎えた日本とは対照的で 年月の長さの違いもあるんだろうな。 それまでの惨殺場面からして、レイプ描写も 激しいのかと思ったら、いきなり事後だったが わざわざ描かなくても、分かるもんな(^_^; 暗殺者ナワルが処刑されずに拷問され続けたのは 実行犯に過ぎないナワルから、首謀者の情報を 得るためだったんだろうか? 映画を観てる人間は、足に印があるのが兄だと 分かってたけど、ジャンヌとシモンの双子は 兄だと思っていた監獄で犯されて出来た子供が 自分達だと知って驚き、2人はプールで泳いで リフレッシュ(笑) 全体を通して重苦しい作品やったけど、ジャンヌに 家を案内した少年が、好きな女の子に来るなと 追い返される所と、兄の行方を知る人物に会う為に シモンが連れて行かれる場面で、電話は駄目だと 言っておきながら、着替えをすると言って、隠れて 電話をしたシモンを、別にいいと黙認してたとこや ホテルから出る時、金属探知機まったく意味ないやん って場面とかは、シモンには悪いが、少し緩んだ(笑) 1+1=1が言いたいが為の数学者設定?(^_^; 兄ニハドは、父アブ・タレクでもあったという 衝撃の真実を聞かされたジャンヌは息を飲む。 この戯曲を書いた人は、「オイディプス王」の 演出もした事があると知り、納得。 「共にいることが何よりも大切」 ナワルは、レイプされた子供であることは 双子には教えず、墓場に持って行くつもりだったが 息子が拷問人だと知って考えを変え、ニハドに 自分が母親であること、子供がいることを 知らせたい、そして、3人には一緒に 暮らして欲しいと願ったのかな? 映画的には好都合やけど(笑)、実に回りくどい メッセージやったが、あまりの衝撃の事実の 連発だし、徐々に知っていった方が良かったから 母親のやり方は正解やったかもな(^_^; シャムセディンは、ニハドがナワルの息子だとは 知らなかったけど、拷問人なのは知ってたのに ナワルと同じ地域に行かすって、悪魔か(笑) あの組織の海外脱出ルートは、あそこオンリー?(^_^; 感情なく子供を狙撃してきたニハドにとったら 思想は関係なく、拷問人になっても、命令を ただ遂行したに過ぎなかったんだろうな。 敵であるニハドに拷問人をさせたのは、内戦が 終わった時に、犯罪者として糾弾されるのは 免れない汚れ仕事だったからかな? このページのトラックバックURL: http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/530827/30730391 虎団Jr. 虎ックバック専用機に 承認後に反映されます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.05 20:40:10
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